NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

須坂版画美術館・平塚運一版画美術館

地元・須坂市の実家近くの須坂アートパーク内にある「須坂版画美術館・平塚運一版画美術館」。小林朝治と平塚運一という大好きな版画家の作品が収蔵されているのはもちろん、展覧会の内容もとてもいいセレクトなのでこんな美術館がすぐ近くにあってとても嬉しいです。
いまは「平成23年度 新収蔵作品展」という、23年度にあらたに収蔵した、田嶋健、横野健一、
田中芥子、恩田秋夫の作品の作品展が開催中。田嶋健さん(1973年佐久生まれ)の作品「れんあいじょうじゅ」を見た瞬間に虜になりました。作品の説明をみると、
“背景に富士、鷹、茄子をいれました。ないがしろにするつもりはないのですが、茄子が米粒ぐらいの大きさなってしまいました。”
なんていうユーモアが感じられる作品が多いです。
田中芥子(たなかかいし)という作家は1923年須坂市坂田町に生まれ。50歳を過ぎてから版画をはじめたそうです。作品がとても今っぽい感じがしたのでそのギャップがまた衝撃的です。
url 須坂の版画家 田中芥子展 ※昨年塩屋醸造で開催されたときの記事
ほかにも「~あの頃~、あの時~ 木版に描かれた大正・昭和初期の風景」という展示では前川千帆の作品が印象的でした。『避暑期の旧軽井沢』という作品のハイカラな感じの配色がとても素晴らしいです。

今年1月に、梅野記念絵画館で知った版画家・谷中安規の貴重な図録「谷中安規の夢 シネマとカフェと怪奇のまぼろし」も見ることができました。図録は、残念ながら入手困難のようですが…。
url 須坂版画美術館・平塚運一版画美術館