イノベーター平賀源内
schooで「天才・平賀源内の発想法 -江戸時代のイノベーターに学ぶ知的時空の旅-」受講。いつもはPCで見るのですが、気分をかえてApple TVに映してみました。聴いたことざっとまとめなどを。
江戸時代中期に、いまでいうイノベーターのようなことと次々とやってのけた平賀源内。西洋からもってきた動かなくなってしまったエレキテルを復元するために、分解して動作や原理を追求しながら復元することに成功。それだけでなく結局日本人が使いやすいように改良してしまった。現代のデジタル社会ではなんでもコピーできちゃうけど、この時代にコピーを超えた”本物”にしてしまうというところがすごい。また、復元するのに必要な資金を集めるため投資プレゼンをしたり、目新しさを利用し見世物小屋をつくって反響を集めたりするといった、社会と顧客の新たな価値を生み出すことにも長けていたという。
日本で初めての博覧会を開催することを計画したものの、貴重なものをわざわざ出品したくないと、なかなか物産品が集まらない。そこで源内は出展する人がメリットがないと渋るところを見るやPR文章を作って配布したり、時間的制約と手間の問題に対しては日本各地に物流拠点を設けて一括手配したり、海賊や強盗に対する不安・リスクに対しては確実に返送を確約し、費用も受取人払いとするなど、出展する人の立場に寄り添った様々なアイデアで博覧会の出展数を増やしていく。いまの物流システムの先駆けのようなことをしていたとのこと。
知れば知るほど面白い。
<まとめ 平賀源内から学ぶ6つのこと>
・人より早く行う開発力。試行錯誤と活用
・プロデュース能力。自分で企画・実行・まとめる
・アライアンス、連携者。皆の協力と知恵(専門家の活用、有能な仲間が多い)
・最先端情報収集。この時代のネットワーク能力(蘭書、友人、プロジェクト化)
・金持ち、権力、権威者へのプレゼン力。資金収集とお墨付き(田沼意次、鴻池、佐竹、地元の有力者)
・なんでもやる、興味を持つ。頼まれたら断らない(自分で率先して仕上げる、広げる)
この授業を受けたあとに観た報道ステーションで、ウナギ不足で土用の丑ピンチのニュースが。土用の丑の日は平賀源内が考えたうなぎ屋のためのPR案ですね。なんだこのシンクロ。