辞典
自分が生まれたころの言葉を調べたくて、事務所の古い書庫に鎮座していた広辞苑(昭和44年)をはじめて手に取りました。一瞬で回答が出て完結する検索と違って、パラパラとそこそこ時間かけて言葉を探しつつ、目に入ってしまう同音異義語や同音異字も全部追ってしまう、というのが思いのほか新鮮…。調べるという作業に非効率さとゆとりを感じるなんて、そんな感覚すっかり忘れていました。ここのところずーっとAmazonでしか本を買っていなかったのに、最近は毎週のように書店に通うようになって、求めるのは意外な出会いなのか、ゆとりなのか、ノイズなのか…辞典をめくるのと同じで、これはある意味での豊かさなのではないかと思いました。
そういえば、中学か高校のとき、辞書絡みで得た特技がひとつあります。英語の授業中、辞書のなかにあったアメリカ50州の一覧に注目して、州名を全て暗記したことです。久しぶりに記憶を試したら、なんとか40州ぐらいスラスラでてきたので、あまり衰えてないようでホッとしました。