住まいの解剖図鑑
住まいの解剖図鑑
増田 奏 (著)
住宅設計の現場には、家づくりの先人たちが積み重ねてきた知恵や工夫、心憎いまでの「ふつう」があります。それらのエッセンスを550点超のイラストと洒脱な文章で分解・抽出した『住宅版・解体新書』です。
1章 気持ちよさにはワケがある
2章 箱のかたちにはイミがある
3章 人にも寸法にもクセがある
章立てだけ見てもワクワクしますが、1章では玄関、リビング、キッチン、トイレetc、2章では屋根、壁、断熱、風通しetc、3章では動線、共有と専有、グリッドとモジュール、尺と坪etc…といった項目で、それぞれの住宅設計におけるあれこれの知恵や工夫についてイラストと文章で解説してくれます。家づくりは試行錯誤をすることが難しいので、こういったノウハウを知識として持ち、自分の暮らしを想像しながらひとつひとつ熟考していくとよいですね。
家を建てる前に読みたかった~とも思いましたが、”小さく作ってあとから手を加えていく”という方針の我が家では、ちょこちょことリフォームしながら住空間を変化させていくようにしているので(来月もプチリフォーム予定)、きっとこれから役に立つはず。
もともとを学ぶ学生向けに書いたものだそうですが、これから家を建てる人、リフォームしたい人、それから住宅設計を超えて、設計やデザインの仕事をしている人にとって、設計のエッセンスを学べる内容だと思います。いい本です。