NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

【開館記念共催事業】 thee 第9回公演「ハンバーガーヘブン」

長野市芸術館開館記念共催事業の公演に選ばれた、thee 第9回公演 『ハンバーガーヘブン』(昼の部)に行ってきました。真新しい舞台(アクトスペース)は座席の勾配も程よく、ステージ全体が見渡せる素敵なホール。いかにも舞台然とした会場で観るtheeは初めてで、こちらも少々そわそわしながら開演を迎えたのですが、上演がはじまるとノイズのない静寂の空間に照明が照らされ、満席の視線が舞台に集中。役者の表情や息づかいがよく伝わってきて、ほどなくしてtheeの世界に染まっていきました。なんだか胸が熱くなりました。
初演(2014年7月)の内容をすこし改編ということで、配役とシナリオに変化がありましたが、相変わらず終始緊張感あふれる絶望世界を繰り広げていました。コメディが散りばめられながらも、地獄絵図のような極限状態に置かれていく展開に心臓バクバク。ラストの照明が消えた瞬間、意識が天国に行っちゃいそうでした。
前回(アゲインホール)は奥行きのある舞台が特徴で役者が登場する舞台袖の使い方がユニークで、物理的な環境が異なる今回はどうなるのかな?というのが僕的注目ポイントでしたが、簾のようなものを使ってのチラチラ見える誰だ誰だ?な登場、すごくよかったです。似ているようで新しい効果を出していたので、素晴らしいアイデアだと思いました。
そして、会場のスケールに引けをとらない役者同志のぶつかり合いは見ごたえたっぷり。緊張感が生々しく伝わってくるのは演劇の醍醐味でしょうか。うまそうとか逃げたいとか怖いとかいろんな刺激が次々と去来しました。まさにハンバーガーのように、具と具が折り重なって旨みが出てくる、”thee味”な演技と演出を堪能させてもらいました。

微力ながら、チラシデザインで協力させていただいたのは本当に光栄です。
会場で配られたハンバーガーの包み紙でできた役者紹介チラシデザインはズズの木下さんですね!

【開館記念共催事業】 thee 第9回公演「ハンバーガーヘブン」

Hiroshi Haraさん(@harahiroshi)が投稿した写真 –