ナナのリテラシー 2
ナナのリテラシー 2 鈴木みそ (著)
1巻が面白かったのですかさず2巻も。ナナが次に潜入したのは老舗の小さなゲーム会社。ガラケーの携帯ゲームで細々と売り上げを上げている。昔気質の黒川内社長はあくまでもゲームを通してユーザーに夢を与えたいという願うのに対し、片や「携帯ゲームは暇潰し」と言い張り、売れればなんだっていいと考えて課金型アプリゲームで稼ぐ天才プログラマー”殿下”。当然ながらそりが合わず深い溝ができてしまっている。社長からの「天才を潰してほしい」という依頼をどう解決していくのか…という物語。ゲーム業界の勢力図や時代の流れがぎっしり凝縮していてエンターテイメント性もあって面白い。業界の縮図ってやつですか。
ゲームは嫌いじゃないしむしろ好きだと思うけど、余暇はいろいろなものと競合になって、その時間を何に費やすかという選択肢の中にゲームが入ってくることが社会人になって以来ほとんどないなぁ。最近は音楽ですら”ながら”だし…。それはそれでちょっと悲しい気もする。