NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから

今日から長野県信濃美術館でスタートした『特別展「手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから」』さっそく観に行きました。”マンガの神様”手塚治虫と、”マンガの王様”石ノ森章太郎の作品の原画・映像が盛りだくさん。未発表原稿やアイデアノートなどの貴重な資料も展示されています。
「鉄腕アトム」「ブラック・ジャック」「サイボーグ009」「仮面ライダー」などの代表作の原画にもうっとりですが、他にも「佐武と市捕物控」で、二人が斬り合うシーンでの静と動が同居する緊張感ある構図や、実写版のイメージしかなかったゴレンジャーの原作のタッチなどがかなりしびれました。
テーマ別の紹介コーナー”ちからの本質対決”では、「愛」「あきらめない」「死」「いのち」「戦争と平和」「科学」「時間」などを13のテーマに沿った二人の原画がストーリー単位で並べられ、その深いメッセージ性や表現の多様性・先進性を作品を通して知ることができます。隅々までじっくりと読み込める展示方法だと思いました。
また、日本のマンガ界を引っ張ってきた英雄たちがしのぎを削っていた伝説のアパート「トキワ荘」が再現されているのも展示の目玉。実際の部屋のようすも忠実に再現されていて、この小さな建物と狭い部屋の中でものすごいエネルギーが飛び交っていたのだと思うと…なんだか小宇宙のような力を感じます。
それから、国内外の漫画家や著名人がオマージュ作品を展示していて、個人的にはやはり藤子不二雄A先生の、自身の描く主要なキャラクターに囲まれた手塚先生の絵がとてもよくて、目に焼き付けてきました。
巨匠の世界を存分に楽しめました。やっぱりすごすぎるわー。