NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

thee#3単独公演『ワールド・エンド・スパゲッティー・ソース』

thee初の単独公演『ワールド・エンド・スパゲッティー・ソース』を観てきました(7日夜の部)。3回の公演すべて満席という人気ぶり。
スチール撮影のため稽古場に2回潜入したので断片的にストーリーに触れていましたが、あのときのリハーサルがどういう風に仕上がったのか、前後がどう結びついていくのかとか、ものづくりの視点でも期待が膨らんでいました。
人気絶頂のアイドルを殺し逃亡中の不人気アイドルが、生まれ育った街の雀荘に立ち寄り、地元の人たちや暴力団と思い出し合戦を繰り広げていきます(あらすじはこちら)。思い出す、覚えていない、忘れてしまう、忘れられない…。それぞれが抱える「記憶」に絡めた演出が、徐々にひとりひとりのストーリーを浮き彫りにしていき、伏線が折り重なってオチにつながっていくという、theeらしさ満載の展開。わかるわかる〜と、けっこう、いろんな役に同化できちゃうかも。ユーモアたっぷりの中、緊張感みなぎるシリアスな場面もあって、そこは新たな一面に見えました。
相変わらず小道具、映像、音楽の絡め方も小粋。いろいろ見逃しちゃぁいけないと、開演前にステージの様子を軽くスケッチしてみたりというマニアックな試みをしたのですが、それもある意味裏をかかれる結果となり…。
役者さんの生き生きとした演技が爽快でした。稽古、演技、演技後の皆さんはどこを切り取っても充実感に満ちているように見えました。作り上げるってすごいですね。お話させていただく機会もあって、theeはもちろん役者の皆さんの動向、これからも注目したいです。

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