「SwapSkills doubbble vol.10「伝える」を掘り下げるインフォグラフィックス」に参加しました
大井町「きゅりあん」で開催されたSwapSkills doubbble vol.10『「伝える」を掘り下げる インフォグラフィックス』に参加してきました。
・トリップグラフィックス
・ツタグラ〈伝わるINFOGRAPHICS 〉:日本の人口推移
・JR東日本新幹線トラベラー「車窓ガイド」シリーズ
など、素晴らしいインフォグラフィックスをたくさんデザインされているbowlgraphicsのトクマタカシさんがスピーカーとして登壇されるということで、遠方開催ですがいち早く参加を決めました。
トクマさんとは個人サイトが活発だった2000年前後からWeb上ではお知り合いでしたので、10年以上越しにお会いできてうれしかった!ちなみに、私がポストカード版で上梓した翔泳社さんの『クリエイターのための3行レシピ』シリーズで、トクマさんは地図デザイン版を出版されています。
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さて、本題の勉強会ですが、インフォグラフィックスをテーマに3人のスピーカーの方が登壇されました。概念、デザイン、マーケティングとお三方それぞれ違ったアプローチでインフォグラフィックスを解説していただいたので、多角的にとらえることができてとてもよかったと思います。
最初は「たのしいインフォグラフィック入門」の著者で「ビジュアルシンキング」を運営されている櫻田潤さん。
・インフォグラフィックとは
・インフォグラフィックとWeb
・インフォグラフィックとビジュアライゼーション
という流れ。まずはインフォグラフィックを「情報をわかりやすく人に伝えるかたちに視覚化したもの」と定義されました。送り手と受け手の図は、コミュニケーション論ででてくるそれと似ていたので理解しやすかったです。
伝わるインフォグラフィックスの条件、注意点や利点など、インフォグラフィックの概念を体系的に学習することができました。インフォグラフィックを作るのに大切なのは「解析力」「編集力」「デザイン力」の3つ、とのこと。
2番目はトクマタカシさん。その「解析力」「編集力」「デザイン力」3つすべてズバ抜けているのがまさにトクマさんではないかと。「情報を図で表現する」ことにおける考え方や事例を惜しげもなく披露してくださったと思います。
デフォルトグラフからの脱却するために「データ×!」で新しい情報をつくり、興味をひく面白いインフォグラフィックスを作るというくだりは、ふだんわりと機械的に図版を作ることが多い自分にとって最もガツンとくるところでした。その他、記号的視点と既知の利用、数値の可視化、情報の階層化、インフォグラフィックスの使いどころなど、いずれも大変参考になる興味深いお話でした。
最後は「INBOUND marketing blog」で編集長をされている株式会社ガイアックスの栗原康太さん。
なぜインフォグラフィックスが注目されるのかをマーケティング視点でお話いただき、マーケティングでの活用方法や効果をだすチェックポイントなどを事例を交えて紹介してくださいました。
インフォグラフィックスがマーケティングのなかでどのような場面で役立つのかという事例は、優れたデザインのインフォグラフィックスだけではダメというところで、デザイナーにとってとても響く内容だったのでは。
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情報を可視化することで、見えない関係性が見えるようになる。相手にわかりやすく伝えることができる。まさに「伝えるを掘り下げる」内容の勉強会でした。概念からデザインアプローチ、そして問題解決やマーケティングに有効だということがよくわかりました。今後の仕事のなかで、確実にこの考え方は生きてくると思います。