フィンランド豊かさのメソッド
子どもの学力調査1位。国際競争力ランキング4年連続1位。
「会社の星」を観てからなんとなくずっとフィンランドが気になっていまして。”昼が短くて寒いので酒飲んでロックするしかない”という音楽雑誌でのインタビューで得た偏見から脱却するまでに至りました。
いまだに小海町高原美術館で開催中の「北欧・フィンランドの生活デザインと文化展」には行けていないのですが、予備知識として新書を読みました。ヨーロッパの中で日本から一番近い国で(フィンランド空港の直行便だと9時間ぐらいだそうです)、日本の隣の隣の国であるという(日本→ロシア→フィンランド)。まぁ飛行機の本数は少ないでしょうから便利かどうかわからないし、隣の隣て言われてもって思いますけど、ちょっと身近に感じられます。
本書の核は「豊かさのメソッド」とあるとおり教育とか福祉とか税金とかのレポート。良いことも悪いことも書かれています。失業率は意外にも高く、就職も難しい。女性の社会進出が当然がゆえに離婚率が高い。教育水準が高いといいながら進学率は低いとか夏休みに宿題がないとか、それなのに学力が世界トップであるとか。国民性は似ている部分が多いのに、社会の仕組みが全く違うことに驚くばかり。勤勉でがむしゃらな日本人の価値観に染まっているのでなかなかスーッと受け入れられませんが。「豊かさ」って何だろう、を世界の多様性から学ぶべし…。
一度行ってみたいなぁ。フィンランド語ってめちゃくちゃ難しいらしいですけど…。あと、スウェーデン人と間違えられるのが嫌いらしい。意外。スウェーデンとフィンランドといえば、メタル二大産地だと思っていたのに(結局そこか)
フィンランド豊かさのメソッド