NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略

フリー〈無料〉からお金を生みだす新戦略著者のクリス・アンダーソンは米「WIRED」誌の編集長で「ロングテール」の提唱者。本書はデジタル社会における経済モデルを説いています。
“あなたがどの業界にいようとも、〈無料〉との競争が待っている。それは可能性の問題ではなく、時間の問題だ。そのときあなたは、創造的にも破壊的にもなり得る。このフリーという過激な価格を味方につけることができるだろうか?”
ということで、フリーからお金を生み出す戦略、無料のルール、フリーミアムの戦術、フリーを利用したビジネスモデルなどが紹介されています。
無料のルール―潤沢さに根ざした思考法の10原則
1.デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる
2.アトムも無料になりたがるが、力強い足取りではない
3.フリーは止まらない
4.フリーからもお金儲けはできる
5.市場を再評価する
6.ゼロにする
7.遅かれ早かれフリーと競いあうことになる
8.ムダを受け入れよう
9.フリーは別のものの価値を高める
10.稀少なものではなく、潤沢なものを管理しよう
共感できる部分の多い一冊でした。自分に例えるとまことに小さな話ですが、こうやってブログを書いていることにしても、面白がって自社サービスを作ったりすることも、この本でいう”評判”と”注目”を集めて結果として課金モデルを成立させるということをずっと前から意識していたことで、直接的ではなく間接的(実作業以外のお金にならない時間を割くこと)にお金を生み出すことが僕自身の仕事のスタンスというか、芯になっていることは間違いないです。
巻末付録の「フリーを利用した50のビジネスモデル」はとても参考になりました。安易にフリーに走るのは危険だとは思いますが。いずれにしても、今のネット時代を読み解く教材として一読の価値のある本です。

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