NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

ピクセルの世界でデザインする

Webデザイナーとしての僕の業務の大半はFireworks。Webディレクターという立場としては、制作アプリに触る時間はもうちょっと減らさないと…というのも本音ですけど。
FireworksはWebデザインのモックアップやデザインを作成するのに、ピクセル単位でのオブジェクトの扱いや操作感に秀でています。正直、パス・画像・フォントなどの処理に関してはPhotoshop、Illustratorにもっと近づいて欲しいと思いつつ、それらのアプリケーションを補完的に使いながら、デザインにまとめ上げていくのにとても重宝しています。結局、Webは72dpiの世界。だからこその基準決めや制限の中での見せ方に工夫をするので、Webの性質を学ぶにもちょうどよいです。
たとえば、
◎線の太さを1pxにするか、2pxにするか。
◎1px空けるか、2px空けるか。
◎適当に配置したオブジェクトの均等割付は1px以上の誤差を生む(のでむやみに使わない)。
◎フォントやオブジェクトをアンチエイリアスにするかしないか。
◎ナビゲーションのボタンは、12pxがいいか、13pxがいいか。
◎ドロップシャドウは何pxの距離をとるか。
◎グラデーションは、わずかな距離に対してどのぐらいの色の幅で設定するか。
などは、オブジェクトに対して小数点の概念がない絶対値の世界ならではの迷い。
線の太さなど、1pxの次は2px。いきなり倍だ。グラフィックデザイナーからすれば、「0.3ptってできないの?」となるだろう。1pxだと細いけど、2pxだと野暮ったい。そんなときは、色や透明度、線のテクスチャなどを駆使してイメージに近づけるしかない。
細かくは決められないからこそ、ごまかしもきかずアイデアも試される。成果物の良しあしにも如実に反映してくると思っています。