NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

ザ・ゴール

イスラエルの物理学者・エリヤフ・ゴールドラット博士のベストセラー『THE GOAL』のコミック版。原作は小説ということですが、コミック版は舞台を日本の会社・日本人に置き換えているので読みやすそうと思ってこちらに。2時間ぐらいで一気に読めました。組織のなかの最適化…全体最適のマネジメント理論であるTOC理論(制約理論)の概要は十分掴めたと思うので、効率的な一冊かと。

スループット、在庫、業務費用という生産性の三つの指標を、統計的変動と依存的事象をみながらボトルネックを見つけ出してスムーズな流れに変えていく。制約に合わせて手順、量、タイミングを変えることで生産性は格段に向上する、と。

  • 生産的であるとは、自己の目標と照らし合わせて何かを達成すること
  • 会社の目標はお金を儲けること
  • 生産性はスループット、在庫、業務費用を指標にして判断
  • 依存的事象と統計的変動が同時に合わさった効果から生じるボトルネックが鍵
  • ①制約を見つける→②どう徹底活用するか決める→③ほかを②の決定に従わせる→④制約の能力を高める→⑤解消したら①に戻る

工場での業務プロセスを遠足に置き換えたのがとてもわかりやすいです。

効率を追求することは大切なこと。経営したりチームを率いている以上は当たり前のように意識していることではあるものの、個人レベルではマイルールをどんどん作って自己管理はできていると感じる反面、それはチームでみたらまだまだ部分最適であり、全体最適という視点でもっと見ていかなきゃいけないなと感じました。組織である以上、生産性を最優先に考えてもよい結果にはならない、というところが大きな学びでした。

ザ・ゴール2』も買ったので、引き続き読みます。