最近のデザインの進め方
先週のディレクター雑談会で出た話題。
「ブレスト」のアイデア出しは、実は効率が悪い!:日経ビジネスオンライン
なぜブレストではプロダクティビティー・ロスが起きるのでしょうか。経営学・社会心理学では、2つの説明が主にされています。第1は「他者への気兼ね」です。複数人だと、どうしても「自分のアイデアを他の人はどう評価しているか」が気になります。もちろんブレストでは「他人の意見を否定しない」ことが基本ルールなのですが、それでもやはりヒトは他人の評価を気にするものです。この気兼ねにより、参加者からは思い切った意見が出にくくなります。
第2の理由は、「集団で話すときは思考が止まりがち」なことです。個人でアイデアを考えている限りは、思考はいくらでも飛躍させられます。しかしブレストでは相手の話も聞く必要があり、その間は自分の思考は止まってしまいます。「せっかく何か思い付きかけていたのに、他人の話が思考を遮った」という経験のある方は多いのではないでしょうか。これが全体のロスを生むのです。
たしかにそうだと思います。
以前は一人でデザイン考えることが多かったのですが、最近は非デザイナーも含め多様なメンバーで集まって考えるようにしました。その際いきなりブレストせず、アイデアを持ち寄る種まきをして再集合。気兼ねなくアイデアを出してもらい、転がってくるアイデアのお宝を拾ってデザインに昇華させる。僕自身にないアイデアがあるから、新しい発見があって+αのデザインになる、そんな手ごたえを感じています。自分がデザインするときもしないときも、ファシリテーターとしての舵取り力が重要になってくるかなと思います。