SBW 2018 講座「成果」につながるインターネット・メディアの活かし方
JBNさん企画・運営の戦略的なWebサイト構築・運営のために必要な知識・技術が学べるセミナー「SBW 2018 講座「成果」につながるインターネット・メディアの活かし方」に参加しました。
自社にある魅力・価値をいかにして発信していくか、インターネットを用いた情報発信の手法を学ぶというのが今回のテーマ。「milieu」と「ジモコロ」という著名メディア編集長による講義ということで、情報発信のプロフェッショナルな方の手法や普段の行動、なによりパーソナリティってどんなかんじかなというところで、とても興味深く拝聴しました。
各講義より、気になったポイントまとめ。
第1部 バズるだけじゃない。読者を動かすインターネットの乗りこなし方
塩谷 舞 氏 「milieu」編集長
- タイムラインは長い長い自己紹介。記事を書くのではなく、誰かの自己紹介を書くつもりで
- 既存のもやもやを顕在化させると人は一致団結する
- 心に深く届く共感はバズって終わりにならない
- 感情のスイッチを押す
- 最後は笑顔で終わる。ドラマティックになる。どんどん感情移入できる
- 検証して、反響レポートをつくり、クライアントに見てもらう
- 小さな声でも、大きな声でも。誰かの気持ちを乗せて進むのがネット時代のメディアの在り方
- その人の声で再生されるような文章かどうか。感嘆詞、相槌などで文章の空気感が生まれる
- 会話は質問と回答のギャップを生むように作る
- シェアされるのは「面白」「有益」「警鐘」「親切」「安心」「自己紹介」「懐かしい」
第2部 2023年のローカルを考えよう
徳谷 柿次郎 氏 株式会社Huuuu代表取締役/「ジモコロ」編集長
- 地域にとっては仕事こそ活力である
- ローカルはどんな立ち位置を目指すべきなのか。関係人口、わかりやすい×おもしろい、セレンディピティ
- 社内に編集の価値観を育てていく
- 5年後を見越した情報のアーカイブ
- 自分たちのオリジナルをみつける
第3部 「成果」につながるインターネット・メディアの使い方
坂田 大輔 氏 株式会社JBN 常務取締役
- 成果が出てない=Webサイトを広告ととらえている/成果が出ている=Webサイトをサービスととらえている
- ユーザーは自信がない。ユーザーに自信を与える
- 問題解決、構築どちらも顧客視点に立つことが大事
- 特別な情報やコンテンツが必要なわけではなく、日々活動している目の前の体験をいかに顧客視点で描き直すかが大事
トークディスカッション これからの「メディア」への取り組み方
塩谷 舞 氏 × 徳谷 柿次郎 氏 (モデレーター 坂田 大輔 氏)
- オウンドメディアの成功例はなかなかない。編集できる優秀な人材は一部にかたまってしまっている
- SNS映え用/検索映え用と、ページタイトルあとで変えるなどの工夫
- 検索は脳内に目的意識がある。SNSはふわっとしている。心を動かすために感情に語りかける
ブログをほとんどシェアもせずに控えめにしている僕からすると(すかさず塩谷さんのツッコミがはいる)、お二人の取り組み、行動力、視点、戦略・戦術などいろいろアツいなーと、それらのすべてにおいてのパーソナリティ的な魅力を感じずにはいられませんでした。あさってセルフブランディングについてトークイベントに出演する自分にとってすごくいい刺激でした。
余談ですが、懇親会のお開きの時間でそろそろ帰ろうかというところ、つい先日納品したばかりの、弊社でデザインしたヤッホーブルーイングさんの名刺プロジェクトのチームメンバーの方と思いがけず名刺交換する機会が突然やってきて嬉しかったです。お礼状とビールをいただいたお礼をすることができました。ちなみに間をつないでくれたのが徳谷さんでした。その直前にセレンディピティの話をちょうどしていたところで、人をつなげる力のある人の引きはやはり強い。
とても楽しいイベントでした。全国的にみてリアクションが最も薄いらしいオール長野県民受講者の体温もあがったのではないでしょうか(笑)。塩谷さん、徳谷さん、坂田さん、そして運営のJBNの皆さんありがとうございました。