日光東照宮
春だし、気分一新刺激が欲しいなと思い、日帰りで日光→宇都宮→佐野をめぐってきました。日光東照宮は学生時代にゼミ合宿で訪れていて、たしか五輪書を読破するといった内容だった…と思…う(曖昧)。
訪問前にもう一回予習しようと思って読んだのは、『日光東照宮の謎 (講談社現代新書)』。徳川家康が祀られている日光東照宮は、さて、なぜ日光なのか。その理由がわかる本。
江戸のほぼ真北――東照宮を江戸の真北に祀るということは、都城制における大内裏の位置を北端に設けるのと同様の意味があったのではないか。すなわち、久能山において神として再生された東照大権現が、江戸城の真北に遷座されることによって、その神格が「宇宙を主宰する神」と一体化されたことを意味しよう。つまり、東照大権現を「宇宙を主宰する神」へと昇華せしめるために、江戸城の真北に遷座しなければならなかったのである。これこそが、東照宮の日光遷座の最大の理由であったのである。
ためしに自分でもマップに落としてみた。なるほどー。家康が描いた壮大な「コスモロジー」。事前の予習としては十分すぎる内容でした。
それを知っての現地。方角を確認しながら散策。そして5000を超える荘厳な彫刻の数々にくぎ付け。本のなかで、それぞれの彫刻が象徴される意味合いも書かれていました。たとえば家康の象徴は虎、鷹、三葉葵だそう。視覚にたっぷり刺激を受けて帰ってきました。
▼石鳥居。黒田長政が寄贈。
▼五重塔
▼陽明門。ずっと見ていても飽きない。
▼眠り猫。左甚五郎作。
▼「見ざる・言わざる・聞かざる」の三猿の彫刻
▼日光東照宮 拝殿
▼上神庫の「想像の象」。狩野探幽作。象をみたことがなくて作ったという。
せっかくの栃木ですので、視覚だけでなく味覚も…。餃子と佐野ラーメンも堪能。