直虎完走
NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』最終回。1年間見続けたことのあらゆることが繋がっていく素晴らしい内容で、とても感動的なフィナーレでした。直虎へのお経の場面、万千代が元服して直政の名を与えられる場面は涙なくして見れませんでした。
今回はまったく予備知識のない人物だったので、当初の期待値はいままでで一番低かったものの、特に中盤以降、井伊家を守るために直虎が政次が交わした「我をうまく使え。我もそなたをうまく使う。」といった関係性⇒その集大成ともいえる神回「嫌われ政次の一生」で、その物語の奥ゆかしきさに打ちのめされました。それ以外にも万千代の痛快な成長記、信長ものすごく怖い人、家康は珍しくいい人、本能寺の変の新しい解釈…等々見どころがたくさんあって非常に満足度の高いドラマでした。いままでで一番よかったかも。このまま、家康と直政が乱世をおさめていく話が観たい…!
登場人物MVPはやっぱり小野政次。「にわかには信じられぬと思うが、井伊と小野は2つでひとつ」「俺の手は冷たかろう」「俺を信じろ、おとわ」「地獄へは俺が行く」など名セリフ連発。そして辞世の句「白黒を つけむと君を ひとり待つ 天(あま)伝う日ぞ 楽しからずや」は泣ける。いますぐ泣ける。
他に印象的なセリフは…井伊谷の民の「徳政令は望まんに!」かな笑。
それから、直虎つながりで須坂藩の堀直虎がクローズアップされて、地元の殿様のことを知る機会になったということもあって、知的好奇心を二重に満たしてくれました。大河よければすべてよし!?とてもいい1年でした。
これで、大河ドラマは7作連続完走。最近では周りから大河好きな人と認知されるようになりました。自分でもこんなにハマると思わなかったのですが、生き方とか仕事とか経営とか、歴史からは学べるものばかり。特に、勝者の目線で書かれる教科書的な見方ではなく、一つの史実でもいろんな解釈があるということを知って、答えは一つじゃないんだなぁという視点が得られたことや、さまざまな大事な局面で人はどう行動をするのかに注目することがハマりポイントです。直虎を一年通して観ての学びと言えば、言葉にすると陳腐ですが「戦わずして勝つ」「自分の中に生きるすべを持つ」「根回しは大事」…ほか多数。