ちいさく始める
よく、自宅の設計図面を見ます。柱の位置を確認することが多いのですが、図面ってすごくかっこいいので、見始めると本来の目的を忘れて読みふけってしまいます。建設会社さんや一級建築士事務所さんとお仕事をする機会もありますが、家づくりとWebサイト制作はつくりあげるまでのプロセスが似ている気がするので、なにかと興味深いです。
我が家はいわゆる狭小住宅。小さいがゆえにモノが全く増えず(何か買ったらその分捨てるのがルール)、その身軽さを生かして生活スタイルに合わせた変化を躊躇せず実行しています。「小さくはじめて、変化を楽しむ」という感じでしょうか。
たとえばキッチンであれば最初から立派な造りつけ家具や収納を設けず、実際の生活のなかで必要だなと判断したスペースを後付けで用意します。キッチンは結局、のちに2枚の長い板を打ち付けただけで、コストをかけずに十分機能的になりました(なお、我が家では収納家具は買いません)。狭いスペースをいかに効率的に使うか、ということを考えるのは自分の仕事にも通じていて面白いですね。ちなみに、森田アルミ工業の「pid 4M」はほんとうに画期的でした。
内装の壁はぜんぶ自分たちで塗装し、外構も塀も庭も倉庫も手作り。なので、どうしたいかを考えるときに図面が頻繁に登場するのです。もちろん詳しい見方はわかりませんし、必ず施工会社にも相談しますが、以前と比べて少しは理解できるようになって、より愛着が湧いてきたなと思うようになりました。年月が経ってマインドが低下することなく、「暮らしの豊かさ」を感じていけたらいいなと思っています。