窓口になろう
ずっと若いころ、クライアント先に上司(今の社長や、先代社長(現顧問))と同行したとき、最初のうちはそのやりとりの中に自分が入るスキがなかったり、さらっとコトを進めていく話し方などを目の当たりにして「上司にはかなわないな…」という気持ちになったことがよくありました。
とはいえ、自立心はあったので、そういう状況のなかで自分が心がけたのは「自分が窓口になろう」ということです。そもそも上司が場をリードして進行しているわけですから、なかなか自分の出る幕は少ないのですが、わずかな機会でクライアントに自分の存在を覚えてもらうためには、的確なフォローをしたり、自分が携わるデザインなどの話題になったら自身ですべて説明できるようにします。そういうことを繰り返し、クライアントとしっかりコミュニケーションが取れるということがわかれば、上司は「この案件(クライアント)はこいつに任せても大丈夫だな」と思って委譲してくれるはずです。
・上司と同行する際にも、自分が矢面に立つ心持ちでいる
・準備は万全に
・身なりに気をつかう
・機会が少なくてもしっかり発言し、存在感を出す
・連絡窓口が自分になるようにする(※エルは営業部門がないので窓口ルールはない)
自発的な姿勢と誠実な対応、そして信頼を得ることが何よりも大事。上司に頼り切ったり、事務的な発言に終始したり、空気を読まず自己主張が強すぎたりすると、いつになってもその機会は訪れないでしょう。その仕事がひと段落して、次の依頼が発生したときのファーストコンタクトが自分に来るようになったら、窓口確定。
最近は、最初の窓口が僕だとしても、業務がはじまったらすんなりとスタッフが窓口になっているケースがほとんど。スタッフの意識の高さもそうだし、そういう方向に導いていくことも自分の仕事。