再読で気づくこと
40歳過ぎてから、20歳ごろ(学生時代)読んだ(読まされた)本を再読しています。当時まったく理解できないというか、つまらないというか(失礼)、そういう記憶しかなかったものが今読むと身に染みたりする。『自由と規律』、お堅いタイトルですが名著と呼ばれる本。
ケンブリッジ、オックスフォードの両大学は、英国型紳士修業と結びついて世界的に有名だが、あまり知られていないその前過程のパブリック・スクールこそ、イギリス人の性格形成に基本的な重要性をもっている。若き日をそこに学んだ著者は、自由の精神が厳格な規律の中で見事に育くまれてゆく教育システムを、体験を通して興味深く描く。
「自由は規律をともない、そして自由を保障するものが勇気である」
恩師は、メディアに関する専門的な知識だけではなく、もっと大きな視点でものごとをみるための教養も与えてくれたのだと気付かされます。