〆切本
「〆切本」は、”明治から現在にいたる書き手たちの〆切にまつわるエッセイ・手紙・日記・対談などをよりぬき集めたしめきり症例集”ということで、明治以降に活躍した作家ら90人の〆切話を94篇(エッセイ・手紙・日記・対談・マンガなど)をあつめたいま話題の本。手塚治虫が編集者から何て呼ばれていたかの「編集者残酷物語」、藤子不二雄Aのまさに〆切を描いた漫画あたりがとても面白かった。
僕は夏休みの宿題は前半ですべて終わらせるタイプですが、別にそれがエライとかではなく、ただ臆病なんだと自覚してます。”せっかち”&”気が小さい”からくる〆切追われをなるべく回避する性格は仕事でも染みついています。この世界ではよくも悪くもなんでしょうけど…。まぁ、自分がそのあたり気をつかっていなかったら、きっとブラックというか、みんな迷惑すると思います(苦笑)。この本を読んでいて、「オレはこんなことにはならんぜ~」と思いつつ、追われることで生まれる爆発的なパワーがここにあることも十分理解しながら、つくる仕事っていいいなぁとか、がんばらなきゃなぁという大雑把な感想を抱きました。つくる人にきっと響く一冊です。