広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス
広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス
スティーヴン ウェッブ (著), Stephen Webb (原著), 松浦 俊輔 (翻訳)
こんなに広い宇宙という時空のなかに、ほんとうに人類しかいないのだろうか…。
タイトルに惹かれて手にとってみた本。広い宇宙には地球以外にも文明が存在する可能性があるのに、それらとのコンタクトが皆無である事実の間にある矛盾「フェルミのパラドックス」。この本では”宇宙論、物理学、生物学、数学、確率論から社会学、SF的想像力までを総動員し、宇宙と生命の謎へと挑む極上のサイエンス・エンタテイメント”ということで、「実は来ている」、「存在するがまだ連絡がない」、「存在しない」という3つの章からなる全50解が用意され、パラドックスの謎に迫ろうとする内容。あらゆる分野からの多角的・論理的な考察は圧倒的。パラパラと興味のあるところだけ読んでも面白いですが、最後の50番目の解（著者の考察）での、エラトステネスのふるいを例にとった「フェルミのふるい」の下りなどぐいーっと引きこまれました。地球や生命や、自分自身が存在している奇跡を感じずにはいられない。
さて、シルバーウィークも終わり。明日から仕事がんばろー。