NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

『マシュマロウズ・サリー』


thee第6回公演『マシュマロウズ・サリー』初日夜の部へ。客席は満員。

時代を越えて愛される『マシュマロウズ・サリー』なる女性。ある時は絵画のモデル、またある時は映画の主役。姿なきサリーにまつわる8つ程度の寸劇集。

「サリー」っていったい何者?というひっかかりを終始抱えつつ、様々な場面がめまぐるしく切り替わりながら、いつしか伏線もつながっていくドタバタ喜劇。
今回の会場・SHINKOJI HALLはステージ横の舞台袖がありません(前回のアゲインホールもそうでしたね)。どうやっていくつもの場面を切り替えていくのかなと不思議に思いながら観始めたのですが、複数の役者さんが左右方向に大胆に同調しながら動いて、そこに連動性をもって場面が変わったり出演者が入れ替わったりというシンクロ感によって、会場全体を包み込むかのような世界観を作ってしまったのがなんとも見事。限られた条件をもプラスに作用させるしなやかなthee的演出は、さすがだなと思いました。
畳み掛けるように仕込まれたネタのオンパレード、首と視線を左右に振りながらゲラゲラ笑い続けました。脳裏に焼き付くキャッチーなフレーズがたくさん出てきたので、日常でもそれを使ってしまいそいうというか思い出し笑いしそうな…。
新たな一面を見せてくれたthee、次回も楽しみです!
※初日夜に発生した地震の影響で、二日目の公演は余震の心配もあるため延期となりました。延期公演については今後theeのサイトで発表されるとのこと。二日目予約された方、ぜひ楽しんでほしいです。