NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

しごと

ぼくの父は、みずから自分の仕事のことを語らなかったので、子どものころ父親がどんな仕事をしているのかよく知りませんでした。反面、ぼく自身はマンガ家になることしか考えていないという強い職業観を持っていたので、そもそも父だけでなく、ほかの職業や仕事に関心を持つことがなかったのかもしれません。ちなみに、中学生のころ、もしマンガ家になって週刊誌で連載をもったら、この田舎から東京までどうやって原稿を届けたらいいのだろうか?なんて悩みを持っていました。
大学時代、マンガ家熱がすっかり冷め、将来の目的を失いかけました。どんな仕事があるのか?そういう情報に自分から触れることがなかった僕は、なにも考えずに安易な気持ちで就職に向き合うところにいました。ほどなくして、デザイナーという職業にたどり着いてくすぶっていた炎が再着火されたわけですが、それも周りの人のヒントがあったからこその結果。ラッキーだったと思います。
社会人になってから数年後「13歳のハローワーク」という本が出て話題になりました。「どんな仕事があるのか?」。未知の世界を知ることにより、多くの気づきや興味を喚起してくれるのだろうと思いました。
前置きが長くなりましたが、長野県職業能力開発協会・技能振興センターが運営する「技美術館 Waza-Museum」というサイトでインタビューを受けました。”僕らが知らなかったものづくりの世界”というテーマで、さまざまな技をもつ仕事人を紹介していくコンテンツでして、そのなかの「つなぐ」というコーナーに掲載させてもらっています。子どもたちに夢を与えられるような…なんて気持ちはあまり持ったことないのですが、対象が小中学生ということもあって、まずは親戚の甥っ子にでも見てもらったらうれしいかな、なんて思いました。