thee「銀の弾丸」
jogga長峯さん作&演出の演劇ユニットthee(シー)の新作「銀の弾丸」を観にいきました@ネオンホール短編劇場夜の部。
thee(長野市)「銀の弾丸」
片っ端から寝始めちゃあ、片っ端から起こされる。睡魔を退治しきれぬまま、白眼ひん剥いてペンを握り続ける漫画家たちの、うつらうつらなまんが道。眠らない。眠らせない。眠りたい。thee3回目の参加作品は、ウトウトしまくる睡眠コメディ。万感の想いを込めて。
いつものようにあらすじだけでも想像力をかき立てられるのですが、漫画家という設定というのが個人的に楽しみなポイントでした。人気漫画家といえば、たくさんの連載を抱え締め切りに追われ編集者が原稿を待っている…という、偉大な昭和漫画がつくりだしたザ・まんが道なシチュエーションのなか、そこにまさかの「睡魔」という切り口で突き進む展開。今回も、幕開けとともに飛び込んでくる絵面のインパクトから20分間、あの人誰なの?な喉のつかえ感を抱えながら、一時も目が離せない切れ味と意外性に富んだストーリー展開でした。
睡魔と格闘するひとたちの畳み掛けるようなおかしな言葉と演技のマジック。役者が発するセリフやツッコミを思わず会場の人が声に出してリピートしてしまうおかしな光景が随所に見られたのが、なんともおかしかったです。