NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

感じる科学

感じる科学url 感じる科学 さくら剛 (著)
最近、やたらとこの手の本を買い漁っているけれども、真っ先にこれを手にすればよかった…と思った。なんともバカバカしい本です(著者自らの第一声です)。ちゃんと説明すると、バカバカしいたとえ話で科学の本質がわかる本、と謳っています。著者は「相対性理論を世界一おもしろく解説する男」を自称しているそうですが、その言葉に偽りなしです。
相対性理論や量子論などを、実にくだらないたとえ話やギャグで畳みかけるんですが(主にアイドルやマンガやスポーツ選手を題材にしてます)、本質的なところはしっかりおさえていらっしゃる。いちばん面白いところをわかりやすく伝えようとする表現がつまっています。たとえば「目の前にいる猫のタマの姿は、少しだけ過去のタマの姿」とか「あなたの足先と頭では時間の進み方が違う」とか。
面白くてつい吹き出してしまうのと、へぇーーという納得感が常にセットになっている感じです。難解でスケールの大きい世界がとても身近に感じられます。
僕のような、学生時代に物理や科学を敬遠していた文系の方におススメです。また、参考書籍はやはり物理学者・佐藤勝彦さんのものが多いので、併読するのが吉です。
イラストや装丁の落としどころがちょうどよい感じなのも好感もてます。
ふだん夜更かししない(日付が変わる前に寝る)自分が、0時30分まで釘付けにしてくれたこの本はめでたく自分的殿堂入りです。
↓公式サイトに、目次、立ち読み、宇宙年表が載ってます。
url さくら剛(著) 『感じる科学』 公式ホームページ サンクチュアリ出版