同じベクトルで

Webデザインをつくるとき、Webサイトを多くのスタッフでつくりあげるとき、関係者の間でコンセプトや方向性を共有することはとても大切なことです。誰だってかっこよくて素敵で素晴らしいサイトを作りたいのは当たり前ですが、主観で物事が進んでしまってはそもそも最初から向く方向が違ってしまいますし、それを軌道修正するのは容易ではありません。それは当然、制作スタッフだけではなくクライアントも同様です。
10年前のように、Webデザインに対して「いい」とも「悪い」とも評価されなかった時代とは、もう明らかに違います。自分がいいと思っていて突っ走っても、そんなにうまくは通らないという、至極当たり前な業界に成長してきたと思います。
ディレクションやデザインをするにあたり、いろいろな場面で壁にぶち当たることがあります。自分が作ったデザインが、クライアントの求めているものと違っていたとか。表現に答えはないかもしれませんが、コンセプトや方向性がズレてしまったとしたら、それはこちらのミスリードといわざるを得ません。どんなに自分の作ったデザインを自画自賛しようとも。
制作することが目的ではなく、デザインするための目的を明確にして、それを共有することがスタートなのだと、多くの人と仕事をすることが多くなったここ最近、強く感じるようになりました。
最近、私の趣味は、皆が同じ方向で進むためのドキュメントづくりです。