NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

絵と言葉の一研究 「わかりやすい」デザインを考える

絵と言葉の一研究 「わかりやすい」デザインを考える9月にギンザ・グラフィック・ギャラリー第313回企画展「寄藤文平の夏の一研究」にいったときに注文した『絵と言葉の一研究 「わかりやすい」デザインを考える』が届きました。待ってました!
展覧会では、赤瀬川原平著『千利休 無言の前衛(岩波新書)』を研究対象に、さまざまな側面から装丁デザインのアイデアを出し、そのプロセスを黒板に描いていくという展示が素晴らしく面白かったのですが、その作品31アイデア(プロトタイプ)がまるごと第4章「本と装丁」に掲載されています。
寄藤さんのイラストって、その世界観に惹かれます。「アイデアが浮かぶという現象そのものより、デザインが仕上がって行くときの頭の中の様子を知りたいということではないか」という視点で、1冊の装丁を考えるときの考え方を絵にして並べてみたとのこと。これらのアイデアは短時間で出てきたわけではなく、装丁に関わってきた10年ぐらいのあいだに発見したアプローチを順に並べたそうです。
第6章「わかるとわかりやすさ」、第7章「自分チャンネルとあとがき」あたりが個人的にとても興味深く、一度では咀嚼しきれませんが何度も読み返してみたい考え方。寄藤さんの「わかりやすさ」に対するアプローチについて、研究してみたい気分です、いま。

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絵と言葉の一研究