機能を語らず、ソリューションを語る
例えばCMSの使い方をレクチャーするときなど、相手がやる気になるかどうかの境界は、機能で語っているか、ソリューションで語っているかの差ではないかと思っています。
機能で語ると、面倒に思われる(最悪、更新しないまま放置されるパターン)。でも、本来CMSが欲しいのではなくて、何かを実現するためとか問題を解決することが前提にあって、それをサポートしてくれる役割を果たすのがCMSなはず。総論ですっごくわかりやすくソリューションを示して、全体像やゴールをはっきりとイメージしてもらってから使い方をレクチャーすると、いいんじゃないかと思います。
それは、クライアントにブログの使い方をレクチャーするときも、新人に教育するときも同じ。
そのあたりの考え方は、もう3年以上前の本ですが「CMS構築 成功の法則」で学びました。前述のCMSの使い方のレクチャー云々ではなく、CMSの概念って何なんだ?ということが書かれていますが、本来的なCMSを導入するには、クライアントの現状をふまえ、どうやったらしっかり導入する状態になるのかというところから語られた内容。「ブログ入れればいいじゃん」的なレベルではないし、実現するのは簡単ではないのですが、「CMSを導入すると更新が簡単になり、業務が簡単になる」というのは誤解、という認識はとても重要な知見でした。