NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

母個展

母個展
水彩画家の母は、かつては美術団体に所属しながら大きな作品を時間かけて描き、美術誌だの賞だの華やかな世界にいました。いや、そのように見えたけど、本人は苦闘してました。自分の作品が正当に評価されない(作風が周りの人と違うのは子どもながらによくわかりました。要は異端児だったのです)体質に辟易して、悩んだ末に脱退。それももう十数年も前の話です。写真下のスケッチは、そのころ描いたポートレートだったと認識しています。僕の一番のお気に入りでもあります。
それからは作風にとらわれず、インスピレーションで、しかも短時間で筆を置く作品を描き続けています。右上の絵なんていままで見たこともないもので(スケッチのほうと同一人物が描いたとは思えないですよね)、無題だし、何の絵かもまだ聞いてない。いや、聞かなくていいと思ってる。もともと他人の評価なんて関係なくて、自分の好きな世界にいられるかどうかのほうが大切で、それを誰かにごちゃごちゃ言われたくないんでしょう。なので、作風が変わろうがなんだろうがお構いなしのマイペース。しかも「絵なんか好きじゃない。やることないから。何描いたらいいかわからないんだよね」とか言ってる。そう言いながら、毎日描いてる。実家に帰るたびに新しいスケッチブックの束がどさっとあって、「あれ、また作風変った?」なんてツッコむのも、そろそろ面倒になってきた(笑)。
個展はちょうど1年ぶり。須坂市の旧上高井郡役所にて。ちょうど見にいったときに、三木・須坂市長も昨年に続き来てくださいました。気さくでいい市長だったなぁ。