NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

WEB MEETING 2008 in MATSUMOTO [2]

昨日私が話したことをまとめてみました。こうして並べてみると、まだまだ言い足りない感じもしますが、テーマが大きいだけに、掘り下げるには時間は何倍も必要ですね…。
【自己紹介のあとの活動紹介】
大きくわけると4つに大別。
1)クライアントからサイト制作を受注して納品する
2)自分と自社のプロモーション
・自社サイトは主戦場(=自分が寝ていても勝手に仕事をしてくれる存在)
・Webで何ができるのかを自分や相手、潜在ニーズに対して発信していく。
・そういうことを続けていくと、サイトは自分の分身となり、独り歩きしてくれる
・仕事を依頼される前から、自分のことをよく知ってもらえる。成功イメージが強くなる
3)ユーザーがコンテンツをつくっていくサイトのお手伝い
・N[エヌ]やナガブロなど。いかにユーザに気持ちよく使ってもらえるか
4)長野の制作者レベルを上げる
・このフォーラム同様、Webの市民権を得るには制作者の立場として、制作レベルをあげるのは重要。
・id=Naganoでの活動紹介(12月7日のMovable Typeのワークショップ告知も)
・Webがリアルとつながった体験としてとても有意義な活動である
【社会におけるWebの役割】
(ネットの問題点について)
・SNSや情報のパーソナライズドの流れの中で、興味のある情報だけが集まりやすくなっている。逆をいえば、興味のない情報は入ってこない。考えが偏ってしまう。そのときに、公平性のあるマスメディアとのバランスが重要。
(Webデザインは何ができるか、の問いに対して)
・サイトに訪れた時に不安を与えてはいけない。
・大切なシンボルがひとつあって、あとはデザインをしないデザインに。足さずに引く。
・ユーザーは問題を抱えたり、仮説を立てていたり、比較したりしている。サイトに訪れた時に、そこにある一つの事実をみせてあげることで、解決できる。そういう場を示してあげることが大事。
・Webは、信頼できて、結果が出て、多くの人に「Webって使えるね」って思ってもらいたい。
【Webを通して広がる社会メッセージ】
・Webからリアルへ。それは皆思っていること。ただ、誰もが自由に情報公開ができるなかで、もしその情報の質が低かったら、せっかくよい商品やサービスをもっていても、リアルにたどりつく前に導線が断たれてしまい、それが致命傷になる。制作の立場として、いかにしてリアルのものをWebで表現できるかという重責を担う。Webとリアルの循環を作り出していく必要がある。
・Webって何かしてくれそう、という期待感があるけれど、汗をかかないとだめ。汗をかけば思ったよりやってくれるな、と思う。そのためには、どうしてもこれは伝えたいという強いメッセージを持つこと。
・Webは、ユーザーの潜在的なニーズや、問題点を吸い上げて顕在化してくれるツール。どういった利用シーンが想定できるか、それを想像させてくれるような場を作っていくことが大切。
・かつては情報は企業が持っているもので、それがブログやSNSを通じて個人が力を持った。ユーザーは「自分で選ぶ」ということを学んだので、押し付けは嫌われる。選んでもらえるためにも、ユーザーが調べやすくすることが必須。