統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?
計算が得意とかではなく、”数字に強い”というのはビジネスにおいて重要だと思います。「地頭力」のように知識がなくても回答に導いていくための筋道が立てられる能力とか、私も身につけたいものです。
数字といえば、よくニュースで耳にする「平均○○万円」、「経済効果○○万円」、「倍率○倍」、といった統計数字。どうやって算出しているのかなぁ、ホントにそうなのかなぁという疑問は常にありました。手にとった「統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか?」という本はまさにそんな疑問に答えてくれる事例がたくさん掲載された良書です。平均貯蓄残高、平均寿命、平均初婚年齢、有効求人倍率、犯罪件数、検挙率、所得格差、クールビズの経済効果…といった統計数字の算出方法と、なぜ実感とズレるのかというからくり(?)が明快です。目から鱗の連続。
分析の方法というか対象に対する見方・切り口、それから経済効果の裏に代替効果があるというところなどは大変いい勉強になりました。
統計数字を疑う なぜ実感とズレるのか? 門倉 貴史 (著)