らしさとは?を楽しく学ぶ

ウル虎の巻

-エルくんに相談シリーズ その四-Webサイト、作ったままになっていませんか?

美容室オーナー・髪結さんのモヤモヤ、エルくんに相談。

開店のときに気合を入れて作ったWebサイト。でも気づいたら、スタッフの写真は古いまま、メニューの料金も変わっている、更新しなきゃと思いながら、何も変更できないまま時間だけが過ぎていた。髪結さんは、その後ろめたさを抱えたまま、エルくんに話を聞いてもらうことにした。

今回の相談者

「作ったはいいけど、そのままで…」

髪結 さらさん(43歳)は、長野市内で美容室を営んで8年になる。スタッフは自分を含めて4人。こだわりのカラーリングと、お客さんとの丁寧なカウンセリングが評判で、リピーターも多い。

独立するとき、知人のデザイナーにWebサイトを作ってもらった。コンセプトも丁寧に考えて、写真も撮って、「これでちゃんと発信できる」と思った。Instagramも始めて、施術の写真を定期的に上げている。

でも、Webサイトはあのときのままだ。スタッフが1人増えたのにプロフィールは3人分のまま。カラーのメニューも料金も変わったのに、古い情報が載り続けている。「更新しなきゃ」と思うたびに、どこから手をつければいいかわからなくて、結局また後回しにしてしまう。

「Instagramはできてるのに、なんでWebサイトは続かないんだろう……」

エルくん、髪結さんの相談を受ける

髪結さん
髪結さん
開店のときにWebサイトを作ったんですけど、ずっとそのままで。スタッフも増えたし、メニューも変わったし、更新しなきゃとは思っているんですが、なかなか手が回らなくて
エルくん
エルくん
では新しい情報をどんどん追加するでござる!スタッフ紹介もメニューも写真も——
舵取社長
舵取社長
待て
エルくん
エルくん
またもや、社長……!?
舵取社長
舵取社長
エル、情報を追加することが目的じゃないだろ
エルくん
エルくん
……違うのでござるか?
舵取社長
舵取社長
髪結さん、更新できない一番の理由、何だと思いますか
髪結さん
髪結さん
どこから手をつければいいかわからない、というのが正直なところで。あと、書くことも決まらなくて。施術のことはInstagramに上げているので、Webサイトに何を書けばいいのかも……
ホウホウ長老
ホウホウ長老
情報を足す前に、整理が必要じゃな
エルくん
エルくん
足すじゃなくて、整理でござるか……

「更新する」と「育てる」は違う

ホウホウ長老
ホウホウ長老
髪結さん、少し聞かせてもらえますかの。そのWebサイト、最初に作ったとき、どんな思いで作りましたか
髪結さん
髪結さん
カウンセリングを大切にしているサロンということを伝えたくて。お客さんの髪の悩みをちゃんと聞いて、一緒に解決していく、みたいな
ホウホウ長老
ホウホウ長老
今もそれは変わっていませんかの
髪結さん
髪結さん
変わってないです。でも、8年やってきて、できることも増えたし、伝えたいことも深まってきた気がしていて
ホウホウ長老
ホウホウ長老
では、今のWebサイトに、その気持ちはまだちゃんと伝わっていますかの
髪結さん
髪結さん
言われてみると、写真は開店当時のものだし、スタッフも増えたし、提供できるメニューも増えたのに、Webサイトだけ8年前のままなんですよね。今のうちのサロンとは、だいぶ違ってきているかもしれないです
エルくん
エルくん
あ!
ホウホウ長老
ホウホウ長老
そうじゃ。Webサイトの問題は、情報が古いことではないのじゃ。"らしさ"がズレてきていることが問題なのじゃ
エルくん
エルくん
情報を更新することと、らしさを保つことは、違うでござるか?
ホウホウ長老
ホウホウ長老
まったく違うのじゃ。情報の更新は"足す"作業じゃ。でも育てるというのは、ズレを直す作業じゃ。『これは今の私たちらしいか』を問い続けることじゃ
ベイ・ハクライ
ベイ・ハクライ
ブランドコンシステンシーのメンテナンスにおいてコンテンツガバナンスのフレームワークをインスティテューショナライズしてブランドボイスのコヒアレンスをエンシュアするプロセスでごじゃる!

(誰も拾わない)

ホウホウ長老
ホウホウ長老
……つまり、更新するたびに『これはらしさから外れていないか』と問うことが、育てるということじゃ
髪結さん
髪結さん
更新できていないのは、何を書けばいいかわからなかったからだと思っていたんですが、そもそも『何のために更新するか』が見えていなかったのかもしれないですね
ホウホウ長老
ホウホウ長老
そういうことじゃ
エルくん
エルくん
『何を足すか』より『何がズレているか』を先に見るでござるな

「どこから手をつければいいですか」

髪結さん
髪結さん
でも、正直どこから見ればいいのかが……。全部直そうとすると大変すぎて、また後回しになってしまいそうで
エルくん
エルくん
お任せくだされ!全部一気にやるでござる!スタッフ紹介も料金も写真も——
舵取社長
舵取社長
そうじゃない
エルくん
エルくん
……でござるか
ホウホウ長老
ホウホウ長老
髪結さん、Instagramはなぜ続いていますかの
髪結さん
髪結さん
Instagramは……投稿するたびに『これ、お客さんに伝わるかな』って自然に考えているかもしれないです。あんまり意識していなかったけど
ホウホウ長老
ホウホウ長老
それじゃ。Webサイトが続かないのは、更新のたびにその問いがないからじゃ。情報を足すだけになってしまうから、何を書けばいいかわからなくなる。更新するたびに『これは今の私たちらしいか』と一度だけ問う。その習慣さえあれば、どこから手をつけても構わないのじゃ
髪結さん
髪結さん
Instagramと同じように、Webサイトにも向き合えばいいということですか
ホウホウ長老
ホウホウ長老
そうじゃ。足すことより、問うことが先じゃ。その積み重ねが、育てるということなのじゃ
エルくん
エルくん
"育てる"って、完璧にしようとすることじゃなくて、問い続けることでざるな
舵取社長
舵取社長
そうだ
髪結さん
髪結さん
なんか、Webサイトに対する気持ちが変わった気がします。また向き合えそうです
エルくん
エルくん
髪結さん、一緒に育てていくでござる!
髪結さん
髪結さん
はい、よろしくお願いします!

帰り道、サロンに寄り道した。

打ち合わせの帰り、髪結さんはそのままサロンに戻った。閉店後の静かな店内で、パソコンを開いて自分のWebサイトを見た。スタッフの写真は確かに古い。料金も変わっている。でも、一番気になったのはそこじゃなかった。ことばも写真も、今の自分たちの空気感と少しズレている気がした。

「そうか。古いんじゃなくて、ズレてきてたんだ。」

どこから手をつければいいかわからなくて後回しにしていたのに、今日は「ここを直せばいい」という気がした。パソコンを閉じて、明日スタッフの写真を撮り直そうと思った。

Webサイトは、育てるものです。

開店のときに作ったWebサイトが、いつの間にか「なんとなく古い」状態になっていく——よくあることです。更新できないのは、忙しいからだけではありません。「何のために更新するか」が見えなくなっているからかもしれません。

Webサイトを育てるとは、情報を足し続けることではありません。「これは今の私たちらしいか」を問い続けることです。ズレに気づいて、少しずつ直していく。その積み重ねが、長く愛されるWebサイトになっていきます。

「どこから手をつければいいかわからない」という状態で相談していただくことが多いです。今あるWebサイトを一緒に見ながら、次の一手を考えることができます。

よくある質問

Webサイトを作ったけど更新できていません。作り直した方がいいですか?
必ずしも作り直す必要はありません。まず「今のサイトが今のらしさと合っているか」を確認することから始めます。ズレている部分だけを直す方が、コストも負担も少なくて済む場合がほとんどです。
更新のたびに相談が必要ですか?
そうではありません。「これは今の私たちらしいか」という問いを自分たちで持てるようになることが目標です。その判断基準を一緒に作ることが、私たちの仕事の一つです。
小さなサロンでも相談できますか?
事業として次のステージを目指している方のご相談をお受けしています。今あるWebサイトやSNSを見せていただくだけで、次の一手が見えてくることが多いです。まずはお気軽にご連絡ください。

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制作・監修

デザインスタジオ・エル

ブランディングデザイン会社|長野

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