らしさとは?を楽しく学ぶ

ウル虎の巻

-十の巻-紹介で来る人と、検索で来る人は、なぜ違うんだろう。

「紹介で来るお客さんはすぐ受注できるのに、ホームページからの問い合わせはなかなか契約につながらない。」

そんな経験はありませんか。同じ会社、同じサービス、同じ価格。なのに、来た経路によって決まりやすさが全然違う。これはなぜなのか。その差を理解すると、ブランディングが何のためにあるかが見えてきます。

紹介のお客さんはとんとん拍子なのに。

ある日、エルくんがクライアントとの打ち合わせから戻ってきた。

エルくん
エルくん
社長。クライアントから不思議なことを言われたでござる
舵取社長
舵取社長
なんだ
エルくん
エルくん
紹介で来るお客さんはとんとん拍子で決まるのに、問い合わせフォームから来る人はなかなか契約が決まらない、と。サービスも価格も同じなのに、なぜでござるか
舵取社長
舵取社長
お前はどう思う
エルくん
エルくん
紹介してくれる人を増やすしかないでござる!紹介キャンペーンを——
舵取社長
舵取社長
違う
エルくん
エルくん
……でござるか
舵取社長
舵取社長
紹介客は、何を知ってから来る
エルくん
エルくん
……あなたのことを、でござるか
舵取社長
舵取社長
そうだ。検索で来る人は、何も知らない

紹介客がしないこと

ホウホウ長老
ホウホウ長老
エルよ。紹介で来たお客さんと、検索で来たお客さん。行動で一番違うことは何じゃと思うかの
エルくん
エルくん
……値引き交渉、でござるか?
ホウホウ長老
ホウホウ長老
それもあるかもしれんが、もっと根本的なことじゃ
エルくん
エルくん
……わからないでござる
ホウホウ長老
ホウホウ長老
「比較」じゃ。紹介客は比較しない。なぜなら、来る前からすでに「あなただから」という情報を持っているからじゃ
エルくん
エルくん
他と比べなくていい理由が、最初からあるでござるな
ホウホウ長老
ホウホウ長老
うむ。「あの人に聞いたら絶対ここがいいって言われて」——この一言が、比較検討をまるごと飛び越えさせるのじゃ
ベイ・ハクライ
ベイ・ハクライ
トラスト・トランスファーによるコンバージョン・ファネルのショートサーキットでごじゃる

(誰も拾わない)

エルくん
エルくん
じゃあ、検索で来る人は……
ホウホウ長老
ホウホウ長老
何も知らない状態で来るのじゃ。だから比較する。価格を見る。他のサイトも見る。「ここでいいのか」をゼロから判断しようとするのじゃ

紹介に頼り続けると、どうなるか

エルくん
エルくん
じゃあ、紹介をもっと増やせばいいでござるな!
舵取社長
舵取社長
限界がある
エルくん
エルくん
……でござるか
舵取社長
舵取社長
紹介は、すでにあなたを知っている人の輪の中でしか起きない。その輪は広げにくい
エルくん
エルくん
知らない人には届かない……でござるな
ホウホウ長老
ホウホウ長老
そうじゃ。紹介だけで成り立っている会社は、紹介してくれる人が動けなくなったとき、突然止まる。それは会社の外にある土台に乗っかっている状態じゃ
エルくん
エルくん
……怖いでござるな
ホウホウ長老
ホウホウ長老
だからといって、紹介が悪いわけではない。紹介が多いということは、「あなただから」と言ってくれる人がそれだけいるということじゃ。それは本物のらしさがある証拠でもある
エルくん
エルくん
紹介が多い会社は、ブランディングがうまくいっている、ともいえるでござるな
ホウホウ長老
ホウホウ長老
うむ。ただ、それがまだ言葉になっていないだけじゃ

ブランディングは「紹介と同じ状態」を作ること

エルくん
エルくん
……つまり、どういうことでござるか?
ホウホウ長老
ホウホウ長老
紹介客が持っている情報——「あの人はこんな人で、こんな仕事をしていて、だから信頼できる」——これを、初めて来た人にも届けることができたら、どうなるかのう
エルくん
エルくん
……検索で来た人も、比較しなくなる、でござるか?
ホウホウ長老
ホウホウ長老
完全にはならんかもしれんが、近づくのじゃ。紹介客が最初から持っている「あなただから」という感覚を、初見の人にも届けることじゃ
エルくん
エルくん
紹介に頼るんじゃなくて、紹介と同じ状態を作る……でござるな
ホウホウ長老
ホウホウ長老
そういうことじゃ
舵取社長
舵取社長
それがWebサイトであり、コピーであり、発信の意味だ
エルくん
エルくん
サイトを作るのは、紹介してくれる人がいない人への「紹介状」を用意することでござるな
舵取社長
舵取社長
いい言い方だ
エルくん
エルくん
……社長に褒められたでござる(喜)

会社自身の言葉とデザインで届けること

ホウホウ長老
ホウホウ長老
エルよ。紹介で来る人と検索で来る人、本当に違うのは何じゃと思うかの
エルくん
エルくん
……持っている情報量、でござるか
ホウホウ長老
ホウホウ長老
うむ。そして、その情報が信頼できる人から来ているかどうか、じゃ。ブランディングで目指すのは、その信頼を、会社自身の言葉とデザインで届けられるようになることじゃ
エルくん
エルくん
紹介してくれる人の代わりに、サイトや言葉が「あなただから」を伝える……でござるな
ホウホウ長老
ホウホウ長老
そうじゃ

この記事のまとめ

紹介で来る人と、検索で来る人は、なぜ違うんだろう。

その差は、「あなただから」という情報を持っているかどうかです。

紹介客は来る前から信頼を持っている。だから比較しない。検索客は何も知らない状態から来る。だから比較する。同じサービス・同じ価格でも、決まりやすさが違うのはそのためです。

紹介は強い。でも、紹介してくれる人の輪の外には届かない。ブランディングとは、紹介客が最初から持っている「あなただから」という感覚を、まだあなたを知らない人にも届けることです。紹介に頼るのではなく、紹介と同じ状態を自分たちの言葉とデザインで作ること——それが、選ばれ続ける会社になる道だと私たちは考えています。

よくある質問

紹介が多いのですが、それでもブランディングは必要ですか?
紹介が多いということは、「あなただから」と言ってくれる人がいる証拠です。それはすでにらしさがある状態です。ただ、紹介してくれる人の輪の外には届きません。その「あなただから」を言葉にして、まだ知らない人にも届けることがブランディングの役割です。
Webサイトを作っても問い合わせが決まらないのはなぜですか?
多くの場合、「何者か」が伝わっていないことが原因です。サービス内容や価格は書いてあっても、「なぜこの会社なのか」が伝わらないと、来た人は比較検討に戻ってしまいます。紹介客が持っている情報——信頼・実績・人柄——をサイトで届けられると、状況が変わりやすくなります。
紹介を増やすにはどうすればいいですか?
紹介が起きるのは「この人に話したい」と思われたときです。そのためには、まず既存のお客さんに「あなただから頼んでよかった」と思ってもらうことが先です。ブランディングで自社のらしさが整うと、お客さんが人に紹介しやすくなるという効果もあります。
-九の巻- 社内の人が、一番信じてなかった。 -番外編 五- で、どっちが伝わったんだろう。

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制作・監修

デザインスタジオ・エル

ブランディングデザイン会社|長野

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