らしさとは?を楽しく学ぶ

ウル虎の巻

-七の巻-伝えたい情報を、「編集」できていますか?

伝わらないのは、「編集」の問題です。

「もっと情報を増やしたい」——会社案内やWebサイトを見直すとき、そう考える方は多いです。でも、情報は「あれば伝わる」というものではありません。情報が増えるほど読み手は迷子になりやすく、かといって、情報を減らせば伝わりやすくなるとも限りません。

「編集」というと、広告代理店や出版社が行う専門的な仕事に聞こえるかもしれません。でも実は、どんな会社にも必要で大切な、情報を「伝えたい人に伝える」ためのプロセスなのです。

この記事では、情報の編集を「削る」「並べる」「整える」という3つのステップで考えていきます。

情報が「ある」と「伝わる」は全く別物

エルくん
エルくん
クライアントから「会社案内をもっと充実させたい、情報を増やしたい」と相談が来たでござる!よし、情報をぎゅっと詰め込んでいくでござる!!
ベイ・ハクライ
ベイ・ハクライ
インフォメーションのアマウントをインクリースするよりも、セマンティックデンシティのオプティマイゼーションをプライオリタイズするアプローチがエフェクティブでごじゃる

(誰も拾わない)

舵取社長
舵取社長
そうじゃない
エルくん
エルくん
え...でも充実させるというのは...
ホウホウ長老
ホウホウ長老
「情報の意味的密度」の問題じゃな
エルくん
エルくん
???
ホウホウ長老
ホウホウ長老
つまり、情報は多いほど薄まる、ということじゃ。読み手が「どれが大事か」を判断できなくなるのじゃ
エルくん
エルくん
増やすほど、かえってわかりにくくなる...でござるか
ホウホウ長老
ホウホウ長老
うむ。情報が「ある」ことと「伝わる」ことは、まったく別なのじゃ

なぜ「編集」が必要なのか

エルくん
エルくん
でも、情報が多いほうが、読んだ人が自分で選べるのではないでござるか?
ベイ・ハクライ
ベイ・ハクライ
インフォメーションオーバーロードがコグニティブロードをインクリースさせてユーザーのデシジョンメイキングをインヒビットするでごじゃる

(誰も拾わない)

エルくん
エルくん
......長老?
ホウホウ長老
ホウホウ長老
選択肢が多すぎると、人は選べなくなるのじゃ。それに、あれも伝えたい、これも伝えたいと入れすぎると、全部が薄くなってしまうのじゃ。
エルくん
エルくん
たしかに...
ホウホウ長老
ホウホウ長老
意図のない情報はただのノイズじゃ。届けようと「編集」されてはじめて、読み手に届くのじゃ

中小企業にとっての「編集」

エルくん
エルくん
「編集」といえば、出版社や広告代理店がするものでござるな
舵取社長
舵取社長
そんなことはない
ホウホウ長老
ホウホウ長老
編集とは、情報を「届けたい人に届くように」すること。すべての会社に必要なのじゃ
エルくん
エルくん
届けたいことがあるなら、どんな会社にも「編集」が必要でござるな

具体的に何をするのか

Step1.削る

エルくん
エルくん
編集するには、まず何をするでござるか?
ホウホウ長老
ホウホウ長老
まずは「削る」のじゃ。ただし、いきなり削るのではない——先に「何があるか」を全部書き出すことが必要じゃ。実績でも理念でも商品でもエピソードでも、いったん全部出すのじゃ
エルくん
エルくん
棚卸しをしてから、削るでござるか
ホウホウ長老
ホウホウ長老
うむ。何があるかを把握しないと、何を選ぶかも決められないのじゃ。全部並べてみて、はじめて「これは要らない」と言えるようになる。そして、「自分たちが伝えたいこと」よりも、「読み手が求めること・受け取れること」を基準に選ぶのじゃ
エルくん
エルくん
読み手のことを考えて選ぶ、でござるか
ホウホウ長老
ホウホウ長老
そうじゃ。「伝えないこと」を決めることで、本当に「伝えたいこと」が際立つのじゃ。削った情報は、必要ならば別の場所・機会で使えばいいのじゃ

Step2.並べる

エルくん
エルくん
削ったら、次は何をするでござるか?
ホウホウ長老
ホウホウ長老
次に「並べる」のじゃ。何を伝えるかが決まったら、今度は「順番」を考えるのじゃ
エルくん
エルくん
順番...でござるか。情報は同じでも、並べ方が変わると何かが変わるでござるか?
ホウホウ長老
ホウホウ長老
変わるのじゃ。情報は、単に減らせば伝わりやすくなるわけではない。でたらめな順番で情報が並べられては、理解できないのじゃ
エルくん
エルくん
つまり、届けたい情報を、読み手が「理解できる流れ」で置いていく、ということでござるな
ホウホウ長老
ホウホウ長老
情報が伝わるストーリーをつくるのじゃ。ストーリーになることで、読み手は「読む気」になるのじゃ

Step3.整える

エルくん
エルくん
並べたら、あとは公開するだけでござるか?
ホウホウ長老
ホウホウ長老
公開する前に、「整える」のじゃ。「私たちはこんな会社です」という発信者目線から、「あなたにとってこういう意味があります」という受け手目線に書き直すのじゃ。同じ内容でも、届き方がまるで変わるのじゃ
エルくん
エルくん
会社が言いたいことと、読む人がほしい言葉は、違うでござるな
ホウホウ長老
ホウホウ長老
うむ。そのズレを埋めるために、言葉を「整える」のじゃ
エルくん
エルくん
削って、並べて、整える、でござるな

最後に

エルくん
エルくん
気づいたでござる!削るときも、並べるときも、整えるときも全部、読む人のことを考えているでござる!
舵取社長
舵取社長
そうだ
ホウホウ長老
ホウホウ長老
「編集」とは、届けたい相手のことを考え抜くことなのじゃ。そうして「編集」された情報には、その会社ならではの「らしさ」がおのずと現れるのじゃ

伝えたい情報を、「編集」できていますか?

情報は、「編集」することで、はじめて伝わるものになります。

情報が「ある」ことと「伝わる」ことは、全くの別物です。何を選ぶか、どんな流れで見せるか、どんな言葉で伝えるか——読み手のことを想いながら一つひとつを判断することで、情報は「伝えたい人に伝わる」ものとなります。

私たちは、クライアントの話をじっくりと聞くことから、その会社の"らしさ"が「伝わるかたち」になるようお手伝いします。

よくある質問

会社案内やWebサイトの情報が多すぎる場合、どこから手をつければいいですか?
まずは「情報を書き出すこと」から始めてみてください。何があるかを把握してから「削る」——この順番が大切です。いきなり削ろうとすると、何が重要かの基準が見えにくく、大切なものまで捨ててしまうおそれがあります。
情報を削ると、伝えたいことが伝わらなくなりませんか?
そうとは限りません。むしろ、情報が多いほど「どれが大事か」がわかりにくくなってしまいます。「伝えないこと」を決めることで、本当に「伝えたいこと」がより伝わりやすくなります。削った情報は、必要ならば別の場所や機会で使うことができます。
「編集」って、難しいですよね?
誰でも簡単にできるというわけではありませんが、どんな会社にも必要で大切な仕事です。削って、並べて、整える——この意識を持つことから始められます。ただし当事者だけで取り組むと、何が大切かが見えにくくなることがあります。私たちは、クライアントの外側にいるからこそ気付ける視点で、「編集」のお手伝いをします。
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制作・監修

デザインスタジオ・エル

ブランディングデザイン会社|長野

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