らしさとは?を楽しく学ぶ

-エルくんの挑戦 参の巻-ボタンを、でっかくしないでござる。
クライアントから苦情がはいったらしい。エルくん、客先に向かう。
今場有産業の社長、今場有 錠(こんばあ じょう)さん。背もたれに深く座り、腕を組んでいる。
今場有さん
舵取くんから優秀なクリエイターが加入したと聞いた。キミがエルくんか。現場からは、今回のリニューアルとても満足しているとも聞いたぞ
エルくん
もったいなきお言葉!しかし、苦情があると報告をいただいたでござる
今場有さん
デザインのことはわからん。それでも素人目にもいいサイトになっていると思う。しかし、私は成果を重視する。つまり、数字だ。リニューアル後、アクセスは増えたが注文数が増えていない。それが気になっている。対応策を検討してもらえないだろうか?
今場有さんはパソコン画面をエルくんに向けた。
今場有さん
それでさ、エルくん。これってさ、単純にボタンをでっかく、立体的にして、目立つ色にすればいいんじゃない?「ドッカーン」、とさ。
エルくんは、言葉を失ってしまった。
データを見る
その夜、エルくんは事務所に戻ってデータを開いた。アクセスは増えている。でも注文数が増えていない。なぜでござるか……。
うなっていると、長老が通りかかった。
エルくん
今場有さんのサイトのデータでござる。アクセスは増えているのに、注文につながっていないでござる。ボタンを変えれば解決するのか……でも、なんか違う気がするでござる
ホウホウ長老
どこが気になるのじゃ?こういうときは「なぜ」を探るのじゃ。
エルくん
……えっと……トップページのアクセスは多いのに、商品ページへの遷移が少ないでござる。あれ……リニューアルで情報を増やしたから、いろんなページにアクセスが分散して……
エルくんは画面をスクロールしながら、少し止まった。
エルくん
……商品ページだけ、割合が下がってるでござる。リニューアル前より
エルくん
……あ。情報を増やしすぎて、一番見てほしいページが埋もれてしまったでござるか?肝心の商品ページへの導線が薄くなっていたでござるか?
今場有さんに話す
エルくん
今場有さん、ボタンのデザインは変更しないでござる
エルくん
正直に話させてくだされ。御社の魅力を全部伝えようと、たくさんの情報を並列に掲載したでござる。おかげでアクセスは増えたでござる。でも、肝心の商品ページが埋もれてしまい、相対的な価値が下がってしまったと見立てたでござる
エルくん
あまりたる事はたらぬと同じ事でござった。ボタンのデザインより先に、優先順位を整理して、商品ページへの導線を太くすることが先と判断したでござる。
しばらく、間があった。
今場有さん
原因を探り、改善しようとすることが、成果に近づくのだな。よい提案をありがとう。今後ともよろしく頼みますね
事務所に戻ったエルくんは、巻き物を開いた。言われた通りにしなかったのは初めてだった。怖かった。でも、データがあったから言えた。感覚じゃなくて、根拠があったから。
なぜ?を繰り返して原因にたどり着くことが肝要でござるな
エルくんの奮闘は続く。
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制作・監修
デザインスタジオ・エル
ブランディングデザイン会社|長野
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