ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式
『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式』読了。VUCAの時代にどうやって思考と行動をアップデートし、しなやかに生きていくかを説いた本。
概要
ビジネスは常に「問題の発見」と「問題の解決」が組み合わされることで成立するが、現在は人類史上初めて「問題が希少で解決策が過剰」という時代に突入した。問題自体が希少化している現代において、従来の「問題を解決する」ではなく、「問題を発見する」に価値が生まれ、課題設定者(アジェンダシェイパー)がニュータイプとして価値を生み、希少性が高くなるー。「6つのメガトレンド」から求められる新しい時代の思考・行動様式を、オールドタイプ(旧型の価値観)からニュータイプ(新型の価値観)へのシフト、という形で解説。
感想
読んでみて、それぞれの行動様式で自分がオールドタイプなのか、それともニュータイプなのかを照らし合わせてみました。ニュータイプになるのも、常にそう振る舞うのもなかなか大変ですが、あーこれは自分オールドタイプだなと思ったところは、冷や汗が…。一度既存の概念をリセットしつつこういった大きな視点を理解し、そのうえで常に自分なりの「あるべき理想像」を思い描いている人でありたいと思いました。自分のこれからの土台を構築・アップデートしていくうえで、何度か振り返って読みたい一冊。ニュータイプの人物像、机にはっときます。
気になったポイントメモ
- 社会や人間のあるべき姿を構想する力が必要
- 未来を構想し、構想した未来の実現に対して周囲を引きずるように運動する
- 嘆くべきは、部下を動機づける意味が与えられない自分の不甲斐なさ。意味を引き出せるか。
- 仕事が本来的に有しているべき「意味」をどうやって回復させるか
- 「役に立つ」は明確化された問題に解決策を提供することで発揮するが、「意味がある」という市場では価値を生まない
- 生産性を求める規律だけでなく、絶妙に遊びを盛り込む
- 直感と予感に基づいて仕込みをする営み=ブリコラージュが今後のリーダーには必須の素養
- VUCA時代で外在的ルールに頼って律するのはリスク。自分の中の「真・善・美」の基準に照らして行動しないとカタストロフィを回避できない
- 強い共感を獲得できない「切っ先の甘い」中途半端なプレイヤーは消えていく
- 内発的なモチベーションに駆動されているリーダー。モチベーションのマネジメントが必要
- 組織内のコアにいる専門家と、組織外のクラウドにいる門外漢をどう組み合わせるかで企業の価値創造力が左右される
- 積極的に自分のコナトゥス(自分らしい自分でい続けようとするエネルギー)を高める機会になるかどうかを試す心性が求められる
- 危ないと感じるアンテナの感度と、逃げる決断をする勇気。試してみてダメだったら撤退
- 安易に「わかった」と思わず、相手の言っていることを傾聴し共感する
まとめ
自分なりの「あるべき理想像」を構想して問題を発見しつつ、自分の中の「直感・予感」や「真・善・美」に基づいて行動し、仕事に「意味」を与えて周囲のモチベーションを高める。を目指す。
なお、記事抜粋が『ニュータイプの時代 新時代を生き抜く24の思考・行動様式 | ダイヤモンド・オンライン』で読めます。