デザインの情緒性
ディレクター・保科が、僕とデザインの方向性を決めるときに活用した『ウェブデザインの思考法 (Business×Design×IT)』の本に書いてある「デザインの情緒性」というチャートがとてもいい感じだったので、本を借りて読みました。
情緒性とは、デザインされたものに接するときにユーザに生まれる感情・印象のこと。その情緒性を「装飾性」「成熟度」「態度」「愛嬌」「品性」「温度感」に分類し、それぞれの強さ・量を増減したり調整することで、デザインする際にどのあたりを目指していくか?の共通意識が生まれました。たとえば、装飾性だったらシンプル ⇔ デコラティブという軸で、どのぐらいの位置なのかを決めていきます。
ディレクターとデザイナーのあいだでこの情緒性をひとつひとつプロットしていくことで、デザインの方向性が乖離しないようにできるだけでなく、一度組み上げたデザインを見直したり、フィードバックする際にも指標を見ながらある程度客観的な判断がしやすくなりますね。実際、自分がデザインしてみたあと、保科がこの分類では、もう少し左、みたいなやり取りが生まれ、修正の方向性が決めやすかったです。
この方法はひとつの成功事例として、今朝の「ディレクション力向上雑談会」の議題にも上げてくれましたが、保科は常にデザイナーとの協業体制や品質向上を図る方法を探り、このような仕組み・フレームワークを積極的に取り入れてくれるので、必然的にチーム力が底上げされますね。まさしく…ボランチ?司令塔?(サッカー好きな保科に寄せてみた)