THE TEAM 5つの法則
保科くんから借りた本。面白くて一気に読めました。Aim、Boarding、Communication、Decision、EngagementというABCDEな章立てがわかりやすく、こういった構成のうまさも光る本。文中、敬愛するS.I.ハヤカワ『思考と行動における言語』の抽象のハシゴのくだりには萌えます。
いいチームに必要なのはリーダーではなく法則、ということで気になったところメモ。
- 目的を意識すると関連する情報をそれまで以上に認識するようになる。目的意識に左右される。チームの活動は、掲げる目的・目標に支配される。目標が明確に言語化されてはじめてメンバーに自主性や創造性が生まれる
- 意義目標、成果目標、行動目標は、それぞれアクションの大小・ブレイクスルーの置きやすさが異なる
- チームの4タイプ。サッカー型、野球型、柔道団体戦型、駅伝型。(僕らのチームはサッカー型で、環境の変化度合いと人材の連携度合いがともに大)
- 人材の連携度合いが大きければ、異なるタイプの能力をメンバーを集めたほうがよい。メッシを11人集めても勝てない
- オーシャンズ11のように、プロジェクトのたびにメンバーが招集されるチームづくりを。流動性と多様性のあるチーム
- チームメンバーは誰かから与えられるものではなく、自ら探し、見つけ、連れてくるもの
- 環境の変化度合いが大きい活動は、メンバーがどのような行動をすれば成果に繋がるかというのが状況に応じて変化するため、最終的に創出された成果で評価すべき。
- 人材の連携度合いが大きい活動は、お互いの行動が複雑に絡み合ってチームの成果が創出されるため、チーム全体の成果をひとりひとり還元するのが難しい。プロセスやアクションを評価する
- 相手の特徴を知らなければコミュニケーションは成立しない。アタックタイプ/レシーブタイプ/シンキングタイプ/フィーリングタイプ
- 心理的安全に支障をきたす原因は、無知、無能、邪魔、批判的
- チームの意思決定の成否は、決断後のメンバーの実行度合いで決まる
- 感情報酬がメンバーに提供されているかどうかが大事
- 当事者意識を高められる仕組みをチームの中に埋め込むことが大切。人数/責任/参画感
リーダーが強くなくていいと思う。いいチームにするために、みんなが同じ目的意識を持ち、法則を理解し、同じ方向を向いて、そしてひとりひとり「自分が動く」ができたらいい。うちも最適解を探していきたい。やりたいことはいろいろある。