決戦! どうぶつ関ヶ原
8月26日公開の映画『関ケ原』をとても楽しみにしているのですが、関ケ原関連の書籍を調べていて気になったのが、講談社創作絵本の『決戦! どうぶつ関ヶ原』。関ヶ原の東西の戦いの様子を、なんと動物が…!と即買い。そしてこの絵本、最高です。
天下分け目の戦いといわれる「関ヶ原合戦」。慶長5年9月15日(1600年10月21日)、徳川家康が率いる東軍7万5000と石田三成が率いる西軍8万2000が、激突した。 国を二分した大合戦の一日を、作者コマヤスカンが、戦国武将をタヌキやサル、ゴリラなど、どうぶつたちに模し、史実にもとづきながら描く。どうぶつ武将たちのユーモアがいっぱいちりばめられた描写と、形勢が一目でわかる鳥瞰図で、複雑な戦いの模様を、ページをめくりながら面白く理解できる傑作! 関ヶ原合戦を知らない人でも、動物の運動会を見るように楽しめ、気がつけば深く楽しむことが出来るます。同時に、歴史ツウも思わず笑ってしまう仕掛け満載です。
おんな城主・直虎にも登場する井伊直政は赤備えで有名ですが、この絵本では「井伊 カニ 直虎」として自分の軍を率いています。鳥観図のなかで「かに組」を探せば井伊軍がどこにいるのかわかるので、戦況を追ってページを行ったり来たりしながら楽しむことができます。黒田カラス長政と島ゴリラ左近の激突、小西ワンワン行長率いるいぬ組のいろんな犬種、裏切り小早川カエル秀秋はどこにいるのかなどなど…ウォーリー的楽しみ要素もありつつ、見どころ満載で何度見ても面白い、名作!