ロマンとソロバン
『ロマンとソロバン―マツダの技術と経営、その快走の秘密』読了。
「SKYACTIV」の開発によって、クルマはもちろん、社員も、マツダも生まれ変わった―。世界一の車をつくりたいというロマンを追いかけること、それを実現するために限られた経営資源の中でソロバンをはじくこと、という両輪がしっかり機能することが不可欠だったとのことです。
経営陣の勇気ある舵取りによって、大手メーカーに追従することなく、しかもそれらを凌駕すべくマツダにしかできない強み・技術を軸に独自の道を切り開いていくストーリーは、感動的なドキュメンタリーのようで胸が熱くなりました。
いまから1年半前に買い替えを検討したときに、国内外のあらゆるメーカーを探ってみようかなと思い、最終的にマツダ車に決めました。デザインが好きだったというのもあるのですが、以前から評判を知っていた「SKYACTIV」に惹かれたのはもちろん、Webサイトで開発物語がたくさん掲載されているのを読んで、まさにこの本に書かれているようなロマンを感じとったのを思い出しました。クルマや店舗設計といった見た目のブランドイメージも統一されたのはとてもわかりやすい要素ですが、根底に流れる企業姿勢、開発姿勢が見えるというのは、大きな決め手になりました。
経営という点でもマツダに興味を持ちました。『ロマンとソロバン』、どちらも経営に大切な要素ですよね。別にマツダ車に興味なくとも、経営の話として、魅力的なキーパーソンがたくさん出てきてとても面白い一冊だと思います。
ロマンとソロバン―マツダの技術と経営、その快走の秘密
posted with amazlet at 17.06.17
宮本喜一
プレジデント社
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