日本3.0
日本3.0 2020年の人生戦略
佐々木 紀彦 (著)
明治維新〜敗戦までを「日本1.0」、敗戦〜現在までを「日本2.0」、そして2020年ごろからはじまる激変の時代を「日本3.0」と定義し、その時代をどう生き抜いていくか、NewsPicks編集長による提言。「日本3.0」ではどんな変化が起こるのかを、あらゆる社会情勢をふまえて、池上彰さんの番組を見ているかのようなすさまじい教養力とわかりやすい解説でその大枠をつかむことができます。2020年ごろにはガラガラポン革命が起こり、キーワードは「移動」と「下克上」であると説きます。そのうえで「日本3.0」の国家、経済、仕事、教育、リーダーに触れ、全体的にとてもスケールの大きい話ですが、そういった時代をイメージしながら自分はどうしようかなーと考えるには、いいかも。
40代に完全に両足が乗った自覚が(やっと)出てきた今日このごろ、30代前半ぐらいまでは(役員になるまでは)、この本にも出てくるように”30代は会社や社会よりも、自分優先で結構”というのが少なからず占めていて、その行動から共感を広めてWeb事業に結びつけていったわけですが、そこに留まっていてはいけない。視野を広げて、会社や社会という目線で、未来志向で行動しなければなぁと思います。「教養なきリーダーに未来はない」のフレーズが心に残りました。
最近は『〈インターネット〉の次に来るもの』や『LIFE SHIFT』など、未来に関する本に手が伸びます。これらの本と併読するととてもよいと思います。