NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

木版画カレンダー&畦地梅太郎特集@須坂版画美術館

須坂版画美術館・平塚運一版画美術館で7月14日まで開催の「木版画カレンダー」と「畦地梅太郎特集」に滑り込みセーフ。
日本版画協会に所属する会員たちが月替りで制作した木版画カレンダー(昭和14年〜19年)が展示。この版画美術館には、谷中安規、畦地梅太郎、川西英、恩地孝四郎ら大好きな版画家がずらり収蔵されているので定期的に訪れるのですが、そんな彼らが創作したデザインとして楽しめる版画カレンダーの数々は、いつもの版画展にも増してデザイナー心を刺激してくれました。特に大好きな谷中安規のカレンダーは「絵歴(7月)」1点のみですが、球体にマッピングするように数字を並べ、なぜか日曜日が真ん中の列にきているという不思議な作品。多元的で躍動感があって妖しげな作品が特徴の谷中安規らしい世界だなぁと思います。それから、異国情緒を感じる配色が特徴の川西英の「製鉄所」という作品も好きな作品でした。
隣の展示室では、山男シリーズで著名な「畦地梅太郎特集」。戦前の作品と、山男が登場する戦後の作品ではがらりと作風が変わっているのが興味深かったです。
なお、平塚運一版画美術館では11月まで「バックシャン 《裸婦百態》を中心に」が開催中。こちらも見応えありました。いつもお腹いっぱい楽しませてくれる地元の版画美術館、とても誇らしい。