アートディレクター・太田英茂の仕事@長野県信濃美術館
長野県信濃美術館 | 展覧会 | アートディレクター・太田英茂の仕事
梓村(現長野県松本市)出身で、昭和初期に広告界の神様といわれたアートディレクター・太田英茂(1892-1982)。太田は、斬新な手法の広告を次々と送り出した他、写真家の木村伊兵衛、デザイナーの原弘、亀倉雄策など、多くの若手クリエイターを育成し、日本近代デザインの発展に貢献しました。本展では、太田が関わった広告物等とともに、彼のもとに集ったクリエイターの作品を展示し、太田英茂の仕事の全貌と日本の商業デザインを紹介します。
太田英茂さんという名前ははじめて知りました。昭和初期当時はまだ広告のデータベースの土台がしっかりしていなかったり、本人も自分の名前や実績の痕跡を残さないようにしていたことから、今ではあまり知られていない存在だそうです。
長野県出身でこんな功績を残していた人がいたとは!と感激せざるをえない展覧会でした。花王石鹸のキャンペーンはじめ、多くの広告作品が展示されていています。そのデザインはなんとも前衛的で尖がっていて、かっこいい!と唸ってしまうものばかりでした。
太田英茂は明治25年生まれの日本最初のアートディレクター。原弘や亀倉雄策木村伊兵衛らの才能を見いだし、名取洋之助が主催した日本工房、そこから分かれた中央工房、東方社などを等しく支援し、キラ星のようなデザイナーたちの背後を支えた人物。
— 原研哉さん (@haraken_tokyo) 9月 22, 2012
長野県信濃美術館「アートディレクター太田英茂の仕事」展にて中條正義さん、広橋桂子さん、森仁史さんとPディスカッション。素晴らしい展覧会だった。学芸員の渡辺美保さんが、資料や史実、当人の言葉を丹念に拾いだし、編集・構成したもの。その姿勢に頭が下がり、またこの時代を集中的に学べた。
— 原研哉さん (@haraken_tokyo) 9月 22, 2012