NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

大正ロマン昭和モダン展 竹久夢二・高畠華宵とその時代

とても楽しみにしていた「大正ロマン昭和モダン展 竹久夢二・高畠華宵とその時代」@信濃美術館、行ってきました。
長野県信濃美術館 | 展覧会 | 大正ロマン昭和モダン展 竹久夢二・高畠華宵とその時代

大正から昭和の初期にかけて、夢見る少女やモダンガールなどが雑誌や新聞の紙面を飾り、人々の大衆文化は大きく開花しました。中でも、絵画の他、デザインや本の装幀、詩や俳句など幅広く活躍した竹久夢二の描く女性は、夢二式美人とも呼ばれ、雑誌の表紙や挿絵に描かれた女性は大衆に大きな支持を得ました。本展では、竹久夢二や、当時の少年少女雑誌で人気を博した高畠華宵を中心に、大正昭和を彩った作家たちの原画、版画、装丁本などおよそ230点余りを展示し、大衆アートを振り返ります。

今年は大正元年からちょうど100年だそうです。戦争や不況、近代化がすすむ日本のなかで、この時代の大衆アートを支えた画家らの作風はとても華やかでモダン。個人的には、雑誌の表紙や挿絵に使われたグラフィックデザイン的なものが好きなので、「婦人グラフ」などに食いつきました。また、思わず「かわいい」と唸ってしまう作風は、まさに現代の「kawaii」につながる原点なのだなぁと感じます。
高畠華宵、松本かづち、山村耕花、小早川清、蕗谷虹児、中原淳一、伊東深水、橘小夢、志村立美など多数の作家の作品が展示されています。挿絵の第一人者といわれる岩田専太郎、詳細不詳の太宰敦夫の絵葉書、作者不詳の『コドモアサヒ』表紙など、ぐっとくる作品がたくさんあって、ほぼ2周回って大満足の展示でした。ところどころに出てきた、双六のレプリカとかってないのかなぁ。ほしい。
大正ロマン昭和モダン展