平清盛
兵庫県知事に「画面が汚い」と批判され、視聴率も低迷しているとされるNHK大河ドラマ「平清盛」。僕も序盤は登場人物の多さや時代背景の理解不足、加えて展開の地味さに何度かくじけそうになりましたが、ようやく相関関係が隅々まで理解できるようになってきて、そんなタイミングで平氏・源氏・藤原氏ともに骨肉の争いとなる「保元の乱」に差し掛かったこともあって一気に面白くなってきたと思います。
これまでの復習とこれからの予習をしたくなって、NHK出版が出している「NHK大河ドラマ・ストーリー」の前編と後編を購入。後編は5月30日にでたばかりで、「30分で読み解く保元・平治の乱」の解説などとてもわかりやすかったです。
こうなると様々な伏線・エピソードも知りたくなってきます。清盛関連の本で、ミリオンセラー「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」でおなじみ、山田真哉さん著「経営者・平清盛の失敗 会計士が書いた歴史と経済の教科書」も併読中。平清盛はたぐいまれなる経営者で巨万の富を築いておきながら、自らの死後わずか4年で平家は滅亡してしまいました。その理由を経済的観点で読み解いた本です。ミステリー要素があって詳しくは説明しませんが、経済というフィルタを通すと現代社会にも通じる共通点が見いだせてとても身近に感じるし、このような視点は歴史の教科書からは学べないのでとても新鮮です。
こういった側面を学びながらの大河ドラマ、ますます楽しみです。