少年時代に描いたマンガの行く末
インターネットがすごいと思ったことの1つは、自分の作品をすぐに発表できるということ。やり方次第で、お金をかけなくても多くの人に見てもらえます。
少年のころ、マンガ家になりたかった僕にとって「発表する場=プロになること」しか選択肢しかなく、その壁はあまりにも高いものでした。どれだけ描いてもその作品を見てもらうのは、家族と、仲のいい友達と、応募した編集部の編集者ぐらい。それ以上リーチすることは、たとえば自費出版とかお金をかけるしかありません。中学生のころにすでにそういったもどかしさを抱えていたので、インターネットとめぐり合ったときに「これだ!」という想いが爆発し、今に至ります。
きのう、実家に帰ったときに中~高校時代に描いたマンガを懐かしんで一通り目を通しました。何度も出し入れした、編集部からの返信封筒の中に、当時のもどかしさがつまった作品があります。こいつら、いつか全部スキャンして電子書籍として公開してもいいかな…とか思ったけど。
原稿をざっと見たら、ペン入れまで完成原稿までたどり着いたのは下記7作。いずれも30~40ページあります。作風やテーマに一貫性はまったくなく、描きたいものを描いたという感じ。中学~高校は、部活(サッカー~弓道)や文化祭などにもかなり力を入れていたので、ペース的には多くないですけど。全部読み返してみると、オチの作り方とか「マンガ・ウルトラエル」にも受け継がれている感じがしました。
1作目:「RAZA」(中2)
…ドラゴンボール風の格闘系マンガ。内容も絵も正直ひどいですが、初完成を記念して、なんと自費出版してます。カラーのカバー付きです。これは両親に感謝です。
2作目:「8月4日」(中3)
…タイムマシンで大昔に行く途中、故障で別の時代に落ちてしまい、そこで若かりし日の祖母に会う。3日後、原爆が落ちる日なのだが、救うべきか否か、的な。テーマは「運命」ってとこだろう。
3作目:「Leader」(高1)
…駅伝対決マンガ。理由は、陸上部の友達が多かったから。週刊少年サンデー初投稿で、一次審査通過。
4作目:「Bitter Tears」(高2)
…独裁政治をする国王と、目を覚まさせたい息子が対決する。最後、息子が国王に殺されてしまう(苦笑)。週刊少年サンデーまんがカレッジで「あと一歩で賞」
5作目:「After The Rain」(高2)
…薬物中毒で少年院に入れられていた5人の子供たちの、出所後の苦悩を描く(暗い!)。当時NELSONの「After The Rain」という曲にはまっていて、このタイトルからストーリーを作ろうとしたら極端な内容になってしまった。週刊少年サンデー投稿も、引っかからず。そりゃそうだ。
6作目:「Ability-s」(高2)
…SWAT隊員のアクションもの。CITY HUNTERの影響を受けてる。週刊少年サンデーまんがカレッジで「あと一歩で賞」
7作目:「8月4日」(高2)
…中学のときに描いたのをリメイク。結局この作品が一番気に入っている。週刊少年サンデーまんがカレッジで「あと一歩で賞」