長野松竹相生座・ロキシー
ここ1年ほど、じわりとはまっているのが「長野松竹相生座・ロキシー」での映画鑑賞。長野松竹相生座・ロキシーは、明治25年開館の国内最古級の映画館として知られています。シネコンで上映される映画も好きですが、相生座・ロキシーで上映される映画のほうが自分の好みの作品が多い、ということがわかって、以来、上映予定の映画予告をすべてチェックして行くようにしています。年末にかけて、あれもこれも観たい!という感じでなかなか忙しいです。「海洋天堂」、「未来を生きる君たちへ」」、「沈黙の春を生きて」、「エンディングノート」、「ゴーストライター」、「おじいさんと草原の小学校」あたりが、是非観にいきたいリスト。
長野松竹相生座・ロキシー
一番最近観たのは「一枚のハガキ」。99歳の新藤兼人監督(邦画界最高齢の現役映画監督)作品。戦争の愚かさ・虚しさ・不条理さが、登場人物すべてにのしかかる、まさに悲劇の連続。しかし、そのなかでの人間味あふれる描写には、ユーモアやコミカルさもあって、不思議と重苦しさはありません(突然劇画調になったりする!)。大仰な演出のなかに、苦難のなかでの人間の逞しさを感じさせてくれるのだなと。地味な映画なのかなと思ったけどむしろかなりインパクトのある、印象的な映画でした。大竹しのぶの熱演ぶりが凄まじかったです。