NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

デザインが世に出るまで

自分自身がいる。上司がいる。エージェントのディレクターや営業がいる。クライアントの担当者がいる。最終決裁者がいる。そしてユーザーがいる。なかなか、遠い道のりです。
提案したデザインが一発で通る場合もあれば、跡形もなくがらっと変わる場合もあります。大局的に見てデザイナーだけがデザインするわけじゃないので、関わる人すべてとの進行とアタマのなかで新しい可能性を見出したり、世界観を修正したり、異論反論あったり、そもそも違っていたり、様々な要素が加わって形をかえていくことは自然の成り行きです。
意に反することも起きます。その”意”が間違っていたと反省することもあります。最終的に自分自身が考えていたものと全く違う着地点で決着した場合であっても、それはとても大きな財産になると思います(改悪でなければですが。たとえ改悪だった場合でも、自分のミスリードではなかったか一度は疑うべき)。確実に、新しい引き出しが増えていると思います。
いろいろな方とお仕事をさせていただき、その関わりの中で”バチバチっ(←これ、ある方の口ぐせ。好きです)”といければいいし、自分の上流工程で仕事を振ってくださる方々はみなさんそういう感じなので、いつも勉強させられっぱなし。
それでも、できれば一発で「いいね!」と言ってもらえるようなデザインをしたいのが作り手の心情…。ブレないデザインをするには、聞く力と提案する力が必要です。
それから、自分自身のその先のあらゆる人や対象に対しては、対峙するんじゃなくて同じ方向を向くような意識でいなければいけませんね。