NoteWebディレクター・ハラヒロシのブログ

仕事完遂までの時間とスピードと力。

学校には真っ先に登校する。電車は1本早く乗る。夏休みの宿題は早めに終わらせる。私はコレの典型的な人間だと思います。せっかちだし、有利な状況にいたいし、不利な状況には置かれたくない。
最近仕事の進め方についていろんな人と話す機会も多く、聞かれることも多いのですが、自分のやり方を言葉にすれば、「150%の力を出し、7割の時間で完遂させる」といった感じなんじゃないかと思ったわけです。
まず、時間の設定としては、(感覚的に)7割の時間で終わらせる。ギリギリまでは絶対に設定しない。こういう仕事は、修正・仕様変更・トライ&エラー・関係者の事情などなど、スケジュールを狂わせる要因がたくさんあります。7割に設定しておけば、結果的にすべての時間を費やしたとしても、「間に合わせのためのやっつけ」にはならない。余裕を持たせるというのは、クリエイティブをじっくり考える時間の確保であり、その時間を新しいことに挑戦する時間に充当するモチベーションであり、リスク管理やプロジェクトマネジメントであると思います。自分がいっぱいいっぱいだと、周りに対する配慮にも欠け、人材育成にも影響が出てしまうでしょう。
とはいえ、全てが思い通りにいくわけではありませんし、クリエイターとして泥臭く粘り強くというのも当然必要。それは、自分の時間を割いてやればいいと割り切る。
では、7割の時間で終わらせるためには、(これも感覚的に)150%のスピードが必要ということ。これは、ただ早くやればいいという意味ではありません。自分自身のスキル、無駄のない作業、ひとりでどこまでの意思決定ができるかという判断力、決断力、知識、経験値などはもちろんのこと、周りの人の力を生かす「てこ」といった自分の力以上のものを補完してくれる要素があって結果的に、無理のないハイスピードを実現できるのです。で、なんとなく数字的に合わないのは、やっぱり150%じゃ無理だよってこともあるし、5割の時間で終わることもあるっていう曖昧さの表現です。
(誤解しないでほしいのは、上記はあくまでマネジメントの立場としての発言で、経験の浅い人がいきなりここまで器用にやろうとしないほうがいいと思います。)
イチローが「6、7割の力で相手を圧倒したい」と昨年春にコメントしていましたが、そもそもイチローは他のバッターより相対的な実力があるから、力まないぐらいがちょうどよく、しかも上に行けるってことだと思いました。イチローのようにはいかなくとも、一般人の僕には、時間管理+優秀な人の力を借りれば実現できるのだと思います。それは、周囲に惑わされずにストイックに仕事に打ち込める環境づくりではないかと考えます。